椰子蟹[語句情報] »
椰子蟹
「椰子蟹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
椰子蟹の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南島譚」より 著者:中島敦
の願が余りに慾張り過ぎていないなら、何卒、と。 タロ芋を供えて彼が祈ったのは、
椰子蟹カタツツと蚯蚓《みみず》ウラズの祠《ほこら》である。此の二神は共に有力な悪....
「俘囚」より 著者:海野十三
れている。何か、入っているのだろうか。入っているとすると、猫か、小犬か、それとも
椰子蟹《やしがに》ででもあろうか。いよいよこの家は、化物屋敷になったと思い、カタ....
「椰子蟹」より 著者:宮原晃一郎
一 暑い暑い、どんな色の白い人でも、三日もおれば直《す》ぐ黒ん坊になる程暑い南洋の島々には
椰子蟹《やしがに》がおります。
椰子蟹て何? 椰子の実を喰《た》べる蟹です。じゃ椰....
「南島譚」より 著者:中島敦
ずり落ちまいと必死に幹にしがみつきながら、己の憐れな境遇を訴えた。海蛇の名に誓い
椰子蟹と小判鮫の名にかけて、夫と其の情婦とを呪った。呪いながら、涙にかきくれた目....