» 楊枝を

「楊枝を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

楊枝をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
けにも行かないので、お亀とお蝶の母子にも食わせた。 飯を食ってしまって、半七は楊枝をつかいながら縁先に出ると、狭い路地のかさなり合った庇のあいだから、海のよう....
婦系図」より 著者:泉鏡花
馳走をしない人に、たとい※が葱臭かろうが、干鱈の繊維が挟っていそうであろうが、お楊枝を、と云うは無礼に当る。 そこで、止むことを得ず、むずむずする口を堪える下....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しい雨が毎日ふりつづいた。五月十日の朝である。半七がいつもよりも少し朝寝をして、楊枝をつかいながら縁側へ出ると、となりの庭の柘榴の花があかく濡れていた。外では稗....
去年」より 著者:伊藤左千夫
」の一言に血液のあたたかみもにわかに消えたような心地になってしまった。例のごとく楊枝を使って頭を洗うたのも夢心地であった。 門前に立ってみると、北東風がうす寒....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
の方に向いた。いちじくの葉かげから見えたのは、しごき一つのだらしない寝巻き姿が、楊枝をくわえて、井戸端からこちらを見て笑っている。 「正ちゃん、いいものをあげよ....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
暑苦しい日の朝だった。 老看護人の鳥山宇吉は、いつものように六時に目を醒すと、楊枝を啣えながら病舎へ通ずる廊下を歩いて行ったのだが、歩きながら何気なしに運動場....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
は、よくおとうさんがおっしゃる、あの渾沌未分の兄弟か何かなの」 小初は食後の小楊枝を使いながら父親を弥次った。自分が人を揶揄することを好んで人から揶揄されるこ....
絵本の春」より 著者:泉鏡花
って来る、男は膚脱ぎになって、手をぐたりとのめり、女が媚かしい友染の褄端折で、啣楊枝をした酔払まじりの、浮かれ浮かれた人数が、前後に揃って、この小路をぞろぞろ通....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
業がすたれて、夥間が食うに困ったと思え。弓矢取っては一万石、大名株の芸人が、イヤ楊枝を削る、かるめら焼を露店で売る。……蕎麦屋の出前持になるのもあり、現在私がそ....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
お前さん、可い御機嫌で。」 とニヤリと口を開けた、お媼さんの歯の黄色さ。横に小楊枝を使うのが、つぶつぶと入る。 若い衆飛んで来て、腰を極めて、爪先で、ついつ....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
」 すっと出て、 「さては……」 「何が(さては。)だい。」 と噛んでいた小楊枝を、そッぽう向いて、フッと地へ吐く。 八 老人は膝に扇子、恭....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
伊作」と女の音で、扉で呼ぶ。 「婆さんや、人が来た。」「うう、お爺さん」内職の、楊枝を辻占で巻いていた古女房が、怯えた顔で――「話に聞いた魔ものではないかのう。....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
んで話すがね、ちょいと聞賃をあげるから。」 と菓子皿を取出して、盛りたる羊羹に楊枝を添え、 「一ツおあがり、いまお茶を入替えよう。」 と吸子の茶殻を、こぼし....
露肆」より 著者:泉鏡花
えようがありません。ただ一分間、一口含みまして、二三度、口中を漱ぎますと、歯磨|楊枝を持ちまして、ものの三十分使いまするより、遥かに快くなるのであります。口中に....
明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
あるが、場所によっては午前五時半か六時頃から始めるのもあった。それを待ちかねて、楊枝をくわえながら湯屋の前にたたずみ、格子の明くのを待っている人もある。男湯に比....