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楕
「楕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
くさ》や十六|菊《ぎく》の中に朱の印を押した十円札は不思議にも美しい紙幣である。
楕円形《だえんけい》の中の肖像も愚鈍《ぐどん》の相《そう》は帯びているにもせよ、....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ポンドぐらいの大河童《おおかっぱ》もいると言っていました。それから頭のまん中には
楕円形《だえんけい》の皿《さら》があり、そのまた皿は年齢により、だんだん固《かた....
「星座」より 著者:有島武郎
としているその母と二人だけで暮しているのだから。
客間をも居間をも兼ねた八畳は
楕円形《だえんけい》の感じを見る人に与えた。女の用心深さをもってもうストーヴが据....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
がない。いったい、氷河期の原因として考えられることは、四つある。第一は、地球軌道
楕円率の変化があって起る場合。第二は、地軸の移動によって起る場合、第三は、太陽熱....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ー(Kepler 一五七一―一六三〇年)のために保留されていた。彼は諸遊星は各々
楕円を描いて太陽の周囲を運行することを証明し、またその速度と太陽よりの距離との関....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
見物の衆はインチキ見世物を見せられたことになると思うのですが、実は僕の背の左側に
楕円形の大きな瘢痕があるんです。そして僕がその瘢痕を動かそうとすると、その瘢痕は....
「海底大陸」より 著者:海野十三
士はひとみをさだめて見ているうちに、みょうなものを発見した。それは、巨体の周囲に
楕円形の輪廓が見えることであった。これが巨体といっしょに、しずしずともちあがって....
「地球盗難」より 著者:海野十三
う。亀が木にのぼれて?……どの辺なの。あたしも下から見てみるわ」 「……黒くて、
楕円形で、弁当箱の二倍くらいもあるんだ。亀によく似ているが、脚が変だな。いま竹で....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
すると動きだしたと思うと、それは引戸のように艇の外廓のなかにかくれ、あとに細長い
楕円形の穴がぽっかりとあいた。 するとまもなくその穴から、円板のようなものがと....
「恐竜島」より 著者:海野十三
うであったが、河馬ではなかった。 というわけは、その茶褐色《ちゃかっしょく》の
楕円形《だえんけい》の島みたいなものの横腹に、とつぜん窓のようなものがあいたから....
「大脳手術」より 著者:海野十三
われ、それからブラウン管による積算設計がなされて接合後の脚全体が資材範囲内で純正
楕円函数又は双曲線函数曲線をなすように選定される。従って接合部切口における断面積....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
、しばらくその紙の上を眺めていた。そこには鉛筆のいたずら書としか見えない三角形や
楕円や串にさした団子のような形や、それらをつなぐもつれた針金のような鉛筆の跡が走....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
井があった。そのガラス天井は、よごれてくもっていたが、そのガラス天井の上を、黒い
楕円形《だえんけい》のものがゆっくりと動いているのであった。 「ふしぎなものを見....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ですね」 山岸中尉は落ちついた声でそういう。彼の目は、テレビジョンの上にある、
楕円型のノクトビジョンの受影幕に注意力をむけている。何か異変が見つかったら、すぐ....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
ぎない。たとえば、ここに一本の大根がある。その大根を、胴中からすぱりと切り、その
楕円形の切り口の面だけを見ていると同じことだ。つまり“ほほう、これは真白な、じく....