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「業人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

業人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
翳した右の手先と、左の腰盤に当てた左の手首の釣合いが、いつも天候を気にしている職業人のみがする男型のポーズを小初にとらせた。中柄で肉の締っているこの女水泳教師の....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
心願、この執着、これはもう業かも知れない。他人のことは云われない。妾も可哀そうな業人なのだ!」 燭台の灯火が大きく揺れ、壁上の陰影がその瞬間大|蜘蛛の形を描き....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
られていないのは不当でない。社会科学者・哲学者・文学者・その他一切の有資格者的職業人が、皆技術家乃至専門家に含まれなくはない。 だがこうした広範な範疇であるに....
インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
れている政党には、現実に即した進歩的な政策がある。機構を改良し、人員を整理し、失業人口をたとえば土木方面へ向けて、観光日本の建設をはかるという。この方が共産党よ....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
らっているのも、プロ野球に実力と生命がこもっているからであろう。 何よりも、職業人としての心構えの確立がプロ野球を今日あらしめたのである。野球を天与の業として....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
勢に鑑み、大英断をもって株式組織に改めました。大正十二年の春でした。それまでは営業人の名は主婦良で、実際主婦が主になって営業をして来ましたが、株式会社にする時、....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
を命ずる時、家屋所有者には充分の賠償をなせども、家屋所有者以上の損害を蒙るべき営業人すなわち造作の持主に対しては、ほとんど償う所なく、ただ僅かに二三十円の立ち退....
紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
心得を訓したにも拘わらず、今夜再び現われ出で、押し借りの悪行を働くとは天を恐れぬ業人ばら。今宵こそ容赦致さぬぞよ」 若衆の声は凛々と響き、鬼をも挫ぐ勢いがある....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
会のいろいろな部門で働いている人間が人間として、また同時にその働いている部門の職業人として、それぞれ一つの理想を持っている。この二つの理想を一致させるということ....
女優の親」より 著者:岸田国士
』という小説で、若い女優の育つていく経路を書いたのだが、俳優の場合、どこからが職業人と呼べるか、けじめがむずかしい。それは、どういう職業でも同じことだけれども、....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
を杖の代りにして立っていた。 「でかしたでかした。敵は大男じゃ、しかも諸国武者修業人じゃ。道場荒しの豪の者を鎌で一息に遣りおった。見事! 見事!」と老翁は賞め立....
鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
の鯛釣りも趣がある。殊に寒の鯛は、相当鯛釣りを修業したものが志すもので、多くは職業人の独擅場となっているのである。 元来鯛釣りは、一般の釣りのうちでも高級に属....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
や会社員などになった人々にとっても、かかる特殊の能力を持っていることが、彼らの職業人としての特色をなしているのだと私は考えている。 それでは、現在我が国の法学....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
僕も然うしようかと思っていた矢先に、名古屋の綿業家を中心とし、それへいろいろの職業人の加わった上海視察団が出来、そのリーダーのT氏から「どうです一緒に行きません....
茶美生活」より 著者:北大路魯山人
いが原因していることもあげられるが、勘違いさせているとも見られる遊芸人にも似た職業人の責任も軽く見るわけにはゆかない。他愛ない職業茶人、一部の遊芸人化した宗匠等....