業体[語句情報] » 業体

「業体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

業体の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
いや、膝だの、女の背中だのといって、いけ年《とし》を仕《つかまつ》った和尚が業体《ぎょうてい》で恐入《おそれい》るが、話が、話じゃからそこはよろしく。」 ....
文化生産者としての自覚」より 著者:宮本百合子
ているように、小金をためて来た作家たちが、背後により大きい資本と結合して、出版企業体を組織し、株主や理事になって、利潤の分配に直接関係しはじめている人々は、作家....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
一種低度の能動的な言論統制機関ではあるが、広告の問題からも判っているように自由営業体の一部分にぞくしているので、半官的な即ち半国家権力的程度にまでその言論統制機....
社会時評」より 著者:戸坂潤
他ならない。食える食えないは結局どうでもいいので、出来る限り多数の人間を社会の職業体系に編入することがこの目的で、即ちそうやって社会秩序を少しでも堅固にしようと....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
てて臨兵闘者云々と九字を切る。一体、悪魔を払う趣意だと云うが、どうやら夜陰のこの業体は、魑魅魍魎の類を、呼出し招き寄せるに髣髴として、実は、希有に、怪しく不気味....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
んか。拍子抜とも、間抜けとも。……お前さん、近所で聞くとね、これが何と……いかに業体とは申せ、いたし方もこれあるべきを、裸で、小判、……いえさ、銀貨を、何とか、....
三枚続」より 著者:泉鏡花
いらっしゃい。)といい棄てて、この暑いに袴を穿かせるほどな家風、一体婦人を対手の業体、歌所はしつけのいいもので、ニヤリともせず真面目くさり、髭のない男の手持なげ....
審判」より 著者:カフカフランツ
なたもその一人ですが、その陰鬱なのをこそ好かれます」 しかし、Kは乞食画家の職業体験などには全然興味がなかった。 「みんな包んでください!」と、画家の話をさえ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
いうべくものが、将来もうすこし明らかに判ってくるならば、歌と物語とが単なる初期の業体であったというに止らず、さらに遊女をしてかくのごとく、弘く国内を漂泊せしむる....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
ることは、いずれにしてもあまり意味のある見方ではないだろう。唯研は研究団体から営業体へ転向したのである。ただそれだけだ。そしてこの転向目標たる営業体は、他ならぬ....