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業力
「業力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
業力の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予報省告示」より 著者:海野十三
禍を前にして呆然自失の態《てい》たらく。蓋《けだ》し氷河期の災禍は世界の有する工
業力とは桁ちがいに激甚なのである。 尚、不幸中の幸ともいうべきは、地球外よりの....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
知能を総動員してドイツの科学の進歩、産業の発達を追い越して最新の科学、最優秀の産
業力を迅速に獲得しなくてはならないのであります。これが、われわれの国策の最重要条....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
思議とは、世間の衆生いずこより生れ来り、死後いずこへ往くか判らぬ、一切世界衆生の
業力《ごうりき》に由《よ》りて成り、成っては壊《くず》れ、壊れては成り、始終相続....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
敵の喜三郎も、顔色|青褪め眼血走り、白汗を流して喘ぐばかりなりしが、流石に積年の
業力尽きずやありけむ。又は一点の機微に転身をやしたりけむ、忽然衝天の勇を奮ひ起し....
「火星兵団」より 著者:海野十三
先生は、返事につかえた。
日本をはじめ、世界各国では、その日の用意として、全工
業力をあげてロケットをたくさんつくっていると噂に聞いているが、それを丸木に話して....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
、『起信論』とは不即不離の態度を取って、むしろ妄心起動を自然法爾の力と観て、その
業力に、思想の経過から言えば最後の南無をささげようとしているのである。魔を以て魔....
「特攻隊に捧ぐ」より 著者:坂口安吾
であったと私は思う。 戦法としても、日本としては上乗のものだった。ケタの違う工
業力でまともに戦える筈はないので、追いつめられて窮余の策でやるような無計画なこと....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
、いずれの弘願ぞ円満せざらん。ここに一念発起したコン吉が、詩神《アポロン》の大威
業力に依願し、前掲の拙劣なる短詩をコントラ・バスの伴奏にのせ、日ごと毎日わびしげ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
静かに両眼を開き役人に向っていわるるには「汝らは決して我が死を歎くに及ばぬ、我が
業力ここに尽きて今日めでたく往生するのは取りも直さずわが悪因業ここに消滅して今日....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
室だけの仕事じゃないから、材料の採掘、精錬、分析、純粋分離というだけでも大した工
業力が要るんだぜ。きっとあとで発表になってみれば、日本の兵器研究所なんて向こうの....
「『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
ことに、わが国の科学力は、正直な話が、たいへん貧弱であります。私どもは、日本の工
業力が躍進したとか、日本人が世界的発明をしたとか耳にしますが、これを全体的に考え....