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「業報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

業報の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
しもて他の諸動物と絶えて別に創作された物といい伝えたからで、それなら人と諸動物と業報次第|輪廻《りんね》転生すと説く仏教を奉じた東洋の学者は諸動物の心性を深く究....
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
れなかったのである。 そこへ大きな印刷ものが五六冊出て来た。一番上には第一回営業報告とある。二冊目は第二回で、三冊目は第三回で、四冊目は第四回の営業報告に違な....
十二支考」より 著者:南方熊楠
り、来世必ず一国の王とならん、しかしその国の人民、皆王の前身舌二枚ある蜥蜴たりし業報《むくい》にかぶれ、いずれも不信実で、二枚舌使う者たるべしといったが、この予....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
らず。生きては地獄の転変に堕在し、叫喚鬼畜の相を現し、死しては悪果を子孫に伝へて業報永劫の苛責に狂はしむ。その懼怖、その苦患、何にたとへ、何にたくらべむ。 こ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
法浄行の報いで非想非々想天に生まれ、八万劫の長い間、寂静園中に閑静を楽しんだが、業報尽き已《おわ》ってこの地の答波樹林に還り、著翅狸身と作《な》って身広五十|由....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は隋帝の故智《こち》に倣い、秀吉とか家康とか種々雑多の人物が国家のために殺生した業報《ごっぽう》で、地獄に落ちおるのを救うためと称して、毎度一人一銭ずつの追福税....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
さく醜い。人間はいかに大きく見えても人間としての卑しさと弱さと醜さをもっている。業報によって生死の世界に生まれ出でたるものとしての制限を持っている。仏を憶念する....
女性週評」より 著者:宮本百合子
で、とかく誘惑に負け、その青春を蝕ばまれるのをふせぎ又指導するために、厚生省が産業報国の機関を動員して、優良会員数名ずつを行動隊に組織し、工場地帯、玉の井、亀戸....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、これも幸福として狎《な》るる由なきことでございます。きのうの不幸は、わが過去の業報であり、きょうの幸福は、衆生《しゅじょう》の作り置かるる善根の果報であること....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
《イングランド》の出生の人口に対する比率を一対二八と見積った1)。サフォークの農業報告では、出生の人口に対する比率は一対三〇と見積られた。最近の報告によれば、サ....
親鸞」より 著者:三木清
かんとならば、信心の行者には天神地祇も敬伏し、魔界外道も障礙することなし。罪悪も業報も感ずることあたはず、諸善もおよぶことなきゆへに、無礙の一道なりと云々」と『....
真珠の首飾り」より 著者:神西清
は錆も朽ちさすことなく、ぬすびとも奪うことなく、まんいち奪うたとしても、かならず業報あり。これは、とこしなえじゃ』とね。 ところが婦人れんになると、何につけて....
殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
ったら、君たちは 文化活動などやっているべきでない」との先生の意見に従って、 産業報国会へ話をしてもらい Mにある飛行機工場の計器部へ 特別女子挺身隊員として通....