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業者
「業者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
業者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
保吉《やすきち》は三十になったばかりである。その上あらゆる売文
業者のように、目まぐるしい生活を営んでいる。だから「明日《みょうにち》」は考えて....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ょうこう》が来ている。現に賢造の店などでも、かなり手広くやっていた、ある大阪の同
業者が突然破産したために、最近も代払《だいばら》いの厄に遇った。そのほかまだ何だ....
「或る女」より 著者:有島武郎
いるに違いない。倉地の事業というのは日本じゅうの開港場にいる水先《みずさき》案内
業者の組合を作って、その実権を自分の手に握ろうとするのらしかったが、それが仕上が....
「星座」より 著者:有島武郎
国革命の血はむだに流されはしなかった。人間全体の解放ではなかったかしれない。商工
業者のために一般の人民は利用されたのだったかしれない。けれどもです、貴族と富豪と....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
じ》その数を増しつつある。今やどんな僻村《へきそん》へ行っても三人か五人の中学卒
業者がいる。そうして彼らの事業は、じつに、父兄の財産を食い減すこととむだ話をする....
「親子」より 著者:有島武郎
彼にはそうした父の態度が理解できた。農場は父のものだが、開墾は全部矢部という土木
業者に請負わしてあるので、早田はいわば矢部の手で入れた監督に当たるのだ。そして今....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ルノーとコールディングは工学者、マイヤーとヘルムホルツは医者、ジュールは麦酒醸造
業者であった。それでこの発見に導いた根拠をよくよく調べてみると、それは主に哲学的....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
などで兵隊商売、即ち戦争の請負業ができて、国家が戦争をしようとしますと、その請負
業者から兵隊を傭って来るようになりました。そんな商売の兵隊では戦争の深刻な本性が....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
たりして、その収容力はまことに微々たるものである。 それにこれらの各会社でも同
業者に対する遠慮から、そういう種類の人たちはなるべく雇い入れない方針をとっている....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
映画が世界を風靡した事実を想起する。我々はそれをこの眼で見てきた。アメリカの映画
業者にとつては、地球の全面積が市場であり、彼らの住む西半球は市場の一部にしかすぎ....
「思い」より 著者:伊丹万作
を虚しうすることはできないから、このうえは官庁側においてもいま一歩積極的に出て、
業者とともに悩み、ともにはかり、具体的な解決策を見出すだけの努力と親切とを示して....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
るのである。 いうまでもなく、いじめたものは監督官庁であり、いじめられたものは
業者である。これ以上に明白なるいかなる規準も存在しないと私は考える。 しかるに....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
なりません。しかるに、吉田内閣の政策は、労働者には低賃金、農民には低米価、中小企
業者には重税、貿易政策においてはまったく計画性を持たず、特需、新特需に依存をして....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
ってもアメリカは日本の二十何倍の広さをもち、物資もきわめて豊富である。もちろん失
業者もあれば、資本主義の矛盾もいろいろ出てはいるが、皆が生活を楽しんでいる。とこ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
定すべからず。 三 将来の戦術は「体」の戦法にして、単位は個人なるべし。 一 職
業者よりなる傭兵時代は兵力大なる能わず。国民皆兵の徹底により逐次兵力を増加し、欧....