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楮幣
「楮幣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
のだよ」 ※は烏老のいうことを聞いて、馬鹿馬鹿しくもあったが、正直な男だけに、
楮幣を焚いたがために貪欲漢を甦らしたということがぐっと癪に触った。彼は腹の立つの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
な物とは。これっ。かりそめにもこれは、朝廷の御名を以て、あらたに御発行なされた“
楮幣”と申す貨幣なのだぞ。……“銭五百|文也、記録所ノ頭人、造
楮幣使、中御門ノ宰....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
みかど還幸の日となっても、建武の御新政始めには、御内帑のくるしさ、ひと方ならず、
楮幣(紙幣)を発兌して、おしのぎあったほどだが、そのおりもまた道誉は、私財をかた....