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極まり
「極まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ゴが減って、十名となった。ドレゴの補欠を希望する者は出て来なかった。誰でも、危険
極まりなき大西洋の海底を散歩することは気が進まなかったからだ。隊員は早速身仕度に....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
て申せば、貴下より御令室の御意向が主でごわりまするで、その御言葉一ツが、いかがの
極まりまする処で、推着けがましゅうごわりますが、英吉君の母も、この御返事……と申....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
民はこの惨状に堪え得る鉄石の意志を鍛錬しなければなりません。また今日の建築は危険
極まりないことは周知の事実であります。国民の徹底した自覚により国家は遅くも二十年....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
連中が、バタバタと追いついて来るのであった。 電纜工場の入口を一歩入ると、凄惨
極まりなき事件の、息詰まるような雰囲気が、感ぜられるのだった。皎々たる水銀灯の光....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に相手が苦力でも、一袋の莨のために兄弟から代るがわるに礼を云われて、私はいささか
極まりが悪かった。 その後、注意して見ると、彼は時どきに兄をたずねて、二人が連....
「獄中記」より 著者:大杉栄
を食おう、かにを食おうの計画で夢中になる。しかし出て見ると、ほとんど何を食っても
極まりなくうまい。 まずあの白い飯だ。茶碗を取り上げると、その白い色が後光のよ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
二つを合本して入れてくれ。 家の解散、雑誌の発刊、および小田原行きの三件はどう
極まりがついたか。いずれも互いに関係のあることではあり、それに事情のよく分らぬ僕....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
見世物の材料になるか、あるいはその観客になるだけのことである。病死の多少は不幸と
極まりきったものではない。だからわたしどもの第一要件は、彼等の精神を改変するにあ....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
「なんでも其の晩はどこへか出て行って、二時間も三時間も帰って来ないので、あいつ、
極まりが悪いので夜逃げでもしたのじゃあないかと言っていると、夜が更けてこっそり帰....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
雑なんです。先刻来た時きっとまた威張ってぞんざいな口でも利いたんでしょう、それで
極まりが悪いんだよ。」 と取做すようにいいながら、再び愛吉を顧みて、 「馬鹿だ....
「迷信解」より 著者:井上円了
得たる日には、一文も差し上げぬつもりなり』と答えたり」との一話のごときは、人の欲
極まりて神を欺くに至りたるものである。これに類したる話が、先年の『読売新聞』に見....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
学でないといっていた。が、一切の前提を破壊してしまったならドコまで行っても思索は
極まりなく、結局は出口のない八幡知らずへ踏込んだと同じく、一つ処をドウドウ廻りす....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
なるも、近来旧教すなわちローマ宗の旧燼再び火勢を生ずるに至り、ヤソ教の進路すでに
極まりて旧途に復するの状あり。これによりて将来を卜するに、第二十世紀のヤソ教はく....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
天涯一片の雲なく、ただ半輪の孤月の高く北天に懸かるを望むのみ。満懐雄壮を覚え、快
極まりなし。 六旬不。 (六十日間、夏山の青さを目にせず、みまわせば旅の道のりは....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ところで、この「法性」を知る前に、大生命中のいちいちの組立てにつき、その変幻
極まりない複雑な相を、前に述べました因縁の法則に当てはめて相において学び取ろうと....