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「極光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

極光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惰眠洞妄語」より 著者:辻潤
一部だけは読んでいる。僕も偶然にもその頃、ルナアルの小品とモランの詩とを訳して「極光」という雑誌に載せたが記憶している人は少ないだろう。それは中西悟堂が松江から....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ては、首をかしげるのであった。 酒場「青い靴」のスザンナであろうか。それとも「極光」のペペであろうか。いや、それでなくもっと高貴な婦人、たとえばプルスカヤ伯爵....
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
賑いを呈していることでしょう。さあその混雑に紛れて、港まで逃げるのです。そこには極光丸という日本の汽船が今夜港を出ることになっていますから、入口で船長を呼び、こ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
うに橇を駆ってゆくという、グリーンランドの中央部にある邪霊の棲所である。そこは、極光にかがやく八千尺の氷河の峰々。そこには、ピアリーやノルデンスキョルド男でさえ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
のまた奥。そこに、字義どおりの冥路の国ありという、“Ser-mik-suah”は極光下の神秘だ。では一体、その「|冥路の国」とはどういうところか。 まず、誰し....
秋風記」より 著者:太宰治
。花火は一瞬でも、肉体は、死にもせず、ぶざまにいつまでも残っているからね。美しい極光を見た刹那に、肉体も、ともに燃えてあとかたもなく焼失してしまえば、たすかるの....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
静まり返ってるのを見るような静穏なものである。その淋しい海の面に夢のように落ちる極光のような神秘な色さえ帯びている。色調でいわば深味のある青である。天も焦げよと....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ろしかろうと思って、そういったのだ。 「ちがうよ、ポコちゃん。あれはオーロラだ。極光ともいうあれだ。そして山形をしているから、あれは弧状オーロラだよ」 「オーロ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
空第一線は、成層圏、いや成層圏よりも、もっと上空のあたりになるぞ。幕状オーロラ(極光)が出ているところは、地上三百キロメートルの高空だが、あの極光を背景として、....
大空魔艦」より 著者:海野十三
が、既にして夕刻となり、あたりはもううすぐらくなりかけた。 空の遠くには、まだ極光が現れ、そのうつくしい七色の垂れ幕がしずかに動いてゆく。 そのとき空の一角....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
住民の不可解な合図のように、火箭のような光がスイスイと立ちのぼってくる。時には、極光のように開口いっぱいに噴出し、はじめは淡紅、やがて青紫色に終るこの世ならぬ諧....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。もっとも話はまるっきりおとぎばなしだがね。今日では、これに類した空中現象は、北極光をみあやまったものだということになつている。おそらく電気の作用でおこるものら....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
か音がしました。それはまるで花火があがったように。 「あれがわたしのなつかしい北極光です。」と、となかいがいいました。「ごらんなさい。なんてよく、かがやいている....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
幾億万里に及んだか計られない。 既にして真夜中に及ぶと丁度北極や南極の地方で見る極光の様な煌が時々西の天に発した。 極光は今まで世界の人が天地間壮絶の観物と思っ....
北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
について調べて見たが、一隻の軍艦もいないことを発見した。而してその不思議な光は北極光の余翳であるのを略々確めることが出来た。北海道という処はそうした処だ。 私....