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極性
「極性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女生徒」より 著者:太宰治
ている事。つまり、理想の無いこと。批判はあっても、自分の生活に直接むすびつける積
極性の無いこと。無反省。本当の自覚、自愛、自重がない。勇気のある行動をしても、そ....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
るか。三者とも異性的特殊存在の様態である。そうして、甘味を常態と考えて、対他的消
極性の方向へ移り行くときに、「いき」を経て渋味に到る路があることに気附くのである....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
ったので、それを補充することにした。弾圧の強襲が吹き捲《まく》っているときに、積
極性を示すものは仲々数少なかったのだ。彼女は高等程度の学校を出ていたが、長い間の....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
あなたのむす子さんとは違った母に育てられたんですから」 「と云うと?」 「僕の積
極性は、母の育て方で三分の一はマイナスにされてますから」 かの女はこの青年のこ....
「春昼」より 著者:泉鏡花
すが、その晩から小屋は何んとなく暗夜にも明るかった、と近所のものが話でござって。
極性な朱でござったろう、ぶちまけた甕充満のが、時ならぬ曼珠沙華が咲いたように、山....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
一部分と想定していい学生なるものも亦、一つの社会身分としての充分な社会的独自性積
極性を持つまでにはなっていない。かつての資本主義創業時代のこうした学生――「書生....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
所謂「マルクス主義者」の方も、そのおかげで、この動きが持っている大衆にとっての積
極性を、公式的に(?)吹き飛ばして了うことにならざるを得ないだろう。――積極的な....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
を見た。 では行動主義は何であったか。夫はどうもさし当り文学上から見た意欲の積
極性を主張することが精々であって、まだ社会的認識や政治的見解への文化的進出にまで....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
来る。自棄的な暇つぶし、自暴的な退屈凌ぎ、ということになる。 快楽は熱情的な積
極性を有っている。確かに之は生命の原則の一つだろう。だがその積
極性の無条件な徹底....
「白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
晩|厩舎に寝ずの番をし、あとの二人は厩舎の二階に寝ることになっていた。三人とも至
極性質のよい若者だ。ストレーカには妻があって、厩舎から二百ヤードばかりはなれたと....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
に反する感があるかも知れぬが、私は決して消極的でも何でもなく、どこまでも内容の積
極性を失わざらんがために、勢いにまかせて外形だおれに陥ることを避け、大いに自戒す....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
clopedia. リコポジウム Lycopodium. 植物の実にて小粒。 両
極性 Polarity. リオン(地)Lyons.(フランス)市の名。 ルムフォ....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
れを突き破って出て行けばいい。決然として行動人になればいい。ここでチェーホフの積
極性、行動性を物語る証拠として、二つの事件がある。 その一つは一八九〇年のサガ....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
、クリティシズムと創作との距離をなしくずしに調和的に埋めたくなる動機は、創造の積
極性に較べて批判という字の意味を有っていた。今日批評や批判の態度が特に社会の公式....
「海にふぐ山にわらび」より 著者:北大路魯山人
のひれとなり、銀耳となるのであろう。日本と中国、その人間が求めて止まない味覚の窮
極性というようなものは、これらの最高美食の対象そのものが示唆するように、そこにな....