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極楽鳥
「極楽鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極楽鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
るように岩山ばかりだった訣《わけ》ではない。実は椰子《やし》の聳《そび》えたり、
極楽鳥《ごくらくちょう》の囀《さえず》ったりする、美しい天然《てんねん》の楽土《....
「戦争のファンタジイ」より 著者:吉行エイスケ
で作られたファンタジツクな科学の尻尾、――妻にたいする愛を結びつけて、……。 2
極楽鳥《パラダイツ》の飾りをつけたフェルトの流行とは正反対のグランとツバの拡い帽....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
で二人して、さっそく町を見物に出た。 町には、貝がらだの、珊瑚《さんご》だの、
極楽鳥《ごくらくちょう》の標本《ひょうほん》だの、大きな剥製《はくせい》のトカゲ....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
住むものたちより強きはない。しかるにまた、献身、謙譲、義侠のふうをてらい、鳳凰、
極楽鳥の秀抜、華麗を装わむとするの情、この市に住むものたちより激しきはないのであ....
「瓶詰地獄」より 著者:夢野久作
同じように長い長い昼が来ます。そうするとこの島の中に照る太陽も、唄う鸚鵡も、舞う
極楽鳥も、玉虫も、蛾も、ヤシも、パイナプルも、花の色も、草の芳香も、海も、雲も、....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
の頭ほどもある大昼顔が咲き鸚鵡や、巨人の蝶の目ざめるような鮮色。そしてどこかに、
極楽鳥のほのぼのとした声がする。やがて、百足を追い毒蛇を避けながら、“Ninin....
「或る秋の紫式部」より 著者:岡本かの子
て、早や招いていらるるぞ。やっしっし、やっしっし、それ筏は着くぞ。あの妙なる響は
極楽鳥の鳴き声じゃな。得ならぬ香りはおん浄土の蓮の花を吹き開く風の訪れだ。それも....
「三国志」より 著者:吉川英治
を剥き出しているが、腕くびに魚眼や貝殻の腕環をなし、紅毛|碧眼の頭には、白孔雀や
極楽鳥の羽根を飾って、怪美なこと、眼を疑わすほどだった。 加うるにその百余人の....