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極熱
「極熱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極熱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
の形も見えぬ。
道と空との間にただ一人我ばかり、およそ正午《しょうご》と覚しい
極熱《ごくねつ》の太陽の色も白いほどに冴《さ》え返った光線を、深々と戴《いただ》....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
があって、大分、人が死んだ処だから。」―― と或友だちは私に言った。 炎暑、
極熱のための疲労には、みめよき女房の面が赤馬の顔に見えたと言う、むかし武士の話が....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
、卑劣な癖が付いてるんだ、お察しものですぜ、ええ、親方。」 「へへへ、お方、それ
極熱じゃ。」 女房は染めた前歯を美しく、 「あいあい。」 四 「....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。しかも高い声で言うのです。『月来《げつらい》、風病《ふうびょう》重きに堪えかね
極熱《ごくねつ》の草薬を服しました。それで私はくさいのでようお目にかかりません。....
「断片(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
れ込んでも海が溢れない訳を説明する華厳経の文句がある。大海有四熾燃光明大宝。其性
極熱。常能飲縮。百川所流無量大水。故大海無有増減。とある。大洋特に赤道下の大洋に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。これ、世界中において南北に延長せる最長国たり。山岳の多くして平地に乏しきこと、
極熱と極寒の両端を有する等は日本に同じ。しかして、南部は一年間に十三月降雨すと呼....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
違えたり、腹を切った。 すでに、葛西ヶ|谷いちめんは、冷たいような猛火だった。
極熱の炎が燃え極まると、逆に、しいんと冷寂な「無」の世界が降りて来る――。 東....