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極目
「極目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極目の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「李陵」より 著者:中島敦
らないほどの、ただ砂と岩と磧《かわら》と、水のない河床との荒涼たる風景であった。
極目人煙を見ず、まれに訪れるものとては曠野《こうや》に水を求める羚羊《かもしか》....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
初めてここに来た外国人の代には、真面目な信者が少しずつ集るくらいのことで、至
極目にも立たないものだったけれども、すぐその後を受けて来た牧師は、非常に気軽な男....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
しながら、之に代わるべき新しい知識社会学を積極的に開拓して見せることによって、至
極目立たないように行なわれることが出来る。デュルケムの知識社会学はかくて、社会学....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
もなくその本来の立場から云えば、社会に於ける公私一切の売笑制度の撤廃乃至撲滅を窮
極目的とするものであるが、そういうことは社会組織そのものの問題に帰することであっ....
「技術と科学との概念」より 著者:戸坂潤
。 電子核の人工崩壊、元素の人工転換・の実験が莫大な工業用エネルギーの獲得を窮
極目的とするかも知れないなどと云うのではなく、この実験自身が、粒子や元素の製造で....
「技術へ行く問題」より 著者:戸坂潤
な意味での創造的な実験とは云えないようだ。科学とは、それでは、実は物を造るのを窮
極目標とするのではなかったのか。 キュリの女婿ジョリオ夫妻が人工放射能の発見に....
「アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
答えて次のような事を云っている。 「私が実用に無関係と云ったのは、純粋な研究の窮
極目的についてである。その目的はただ極めて少数の人にのみ認め得られるものである。....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
々は順次により健全なより健康的な状態に接近するであろう。
救貧法の廃止をその終
極目的としない救貧法修正案は、全然注意に値しない。そしていかにしてこの目的が最も....
「帝大聖書研究会終講の辞」より 著者:矢内原忠雄
ルの輝かしき復興が第三十五章に預言せられて居る。神の審判は厳しいけれども、その終
極目的は救済にあり復興にある。神に敵する者を罰する事も、実は信ずる者を救う為めの....