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極量
「極量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
極量の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
。 彼等を激励するために、ミルキ国の音楽がたえず奏せられたけれど、彼等にとって
極量を超えた刺戟物は、激励するどころか、いたずらに昏倒を促進させるばかりだった。....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
」 「今日も御覧になりましたか」 「今朝|診ましたよ。大分ひどいのです。普通人の
極量の四倍ぐらいやらないと利かないのですからネ」 「四倍ですか、成程。――」 ....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
にたくはない。 夜、〇・〇〇三に当る分量を服用している時、ふと〇・〇〇五の
極量を越してみたらという気がした。次の瞬間には危いと思った。手先が怪しく震えた。....
「流言蜚語」より 著者:寺田寅彦
だろうか。この問題に的確に答えるためには、勿論まず毒薬の種類を仮定した上で、その
極量を推定し、また一人が一日に飲む水の量や、井戸水の平均全量や、市中の井戸の総数....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
に次ぐに練習をもってし生徒をして実地応用に習熟せしめずんば止まず。要は極力知識の
極量を授けて生徒の応用に苦しましむる代りに生徒自ら書籍につきて批評的に日新の活知....
「秘密」より 著者:平林初之輔
《けいれん》のために、塩酸モルヒネを常用していた。私はこれを書き出す前に注意して
極量を少しく超過するだけの分量を服《の》んだのである。 昨日《きのう》まではと....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
が十瓦含まれている場合を考えると、温度が十五度の時ならば、それは含み得る水蒸気の
極量に近い分量を含んでいることになるから、よほど湿っていることになるが、もし温度....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
ありませんが、虚名を売っているために相当敵はあったようでした。死の直接原因は勿論
極量以上の薬を服んだためです。服んだのか、呑まされたか、それは私の申す範囲ではあ....