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楽して
「楽して〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楽しての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
ら、冷やかにこのありふれた家庭的悲劇を眺めていた、――と云うよりも寧《むし》ろ享
楽していた。彼女の過去は暗いものだった。彼女は病家の主人だの病院の医者だのとの関....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たまま歩くことを許され、またファラオの足でなくて膝に接吻してもいいという光栄を享
楽していた。そしてこの大きな栄誉を担う人々の徽章として豹の毛皮(今ならヘルメリン....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
のどんな遠い所でも、わしの作った法律の庇護のもとに、人民は生き、働き、そうして享
楽している。お前には死と戦っているかれらの叫び声が聞こえないのか。」 アウガス....
「詩の精神は移動す」より 著者:小川未明
来ない。極端に言えば、旧文化に安住している人々には、又その時代の感情に陶酔し、享
楽している人々には、ほんとうの意味の詩はない筈である。 子守唄は子供を寝かしつ....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
ものは、理想家ですね。九分九厘まで行って、ギリギリの一点を残して、あとは大いに享
楽して、それでプラトニックだと称している手合いが多いんだ。一種の性的錯倒ですな。....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
には居ぬ、極度な感覚風なものがあるのである。宗教画に限って、何となくひそかに、愉
楽しているような領域があるのである。近くは、吉川霊華を見ると、あの人の閲歴に不似....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
あればちょっとよい方の側で妻君もなかなか気の利いた美人です。ですから一家の内は和
楽して実は悦ばしく過して居たのです。また世間から見ても財産もあり万事整うて居るか....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ずなをあるいは断ち切ることもできたのであろう。しかるに二人は性慾を別々の意味で享
楽していたのである。その間に共通のきずなはなかった。鶴見の方には盲目の衝動あるの....
「青木の出京」より 著者:菊池寛
持に浸っていた。その上、彼はこの頃ようやく自分を見舞いかけている幸運を意識し、享
楽していた。長い間認められなかった彼の創作が、ようやく文壇の一角から採り入れられ....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
とてもお相手がなり申さぬわ」といった。 と、今まで晴れやかに続けざまの快勝を享
楽していたらしい忠直卿の面を、暗欝の陰影が掠《かす》めたかと思うと、彼はいきなり....
「父帰る」より 著者:菊池寛
でもおたあさんが来た時には公債や地所で、二、三万円はあったんやけど、お父さんが道
楽して使い出したら、笹につけて振るごとしじゃ。 賢一郎 (不快なる記憶を呼び起し....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
よるべのない悪人は、弥陀の他力本願に依頼してのみ往生が出来る。十方の衆生至心に信
楽して、我が極楽浄土に生れんと欲せば、ないし十念せよ、五逆罪と正法を誹謗したもの....
「小生のあけくれ」より 著者:北大路魯山人
こともできまい。 そこへゆくと、野獣、山禽の生活は、人間よりはいかほど自由を享
楽しているか分らない。人間のように病気もないであろう。 山鳥のように素直であり....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
さきの戦争では一番タバコに困って往生したから、今度戦争があったらタバコだけは泰平
楽してやろうというので、カンヅメのタバコを一日に一個買いだめることにした。 と....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
兵隊の犠牲に於て、下部の批判を絶した世界で、傲然と服従を要求し、飽食し、自由を享
楽していた。こういう特権階級から見て、シベリヤの生活が不自由であり、不服であるの....