楽劇[語句情報] »
楽劇
「楽劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楽劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。と云うのは、僕が先刻鎮子を面喰わせた、『パルシファル』なんだよ。ワグネルはあの
楽劇の中で、フレンチ・ホルンの弱音器記号に|+という符号を使っている。ところが、....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
彫刻建築は空間的であるが時間的でなく、音楽は時間的であるが空間的でない。舞踊演劇
楽劇は空間的で同時に時間的であるという点では映画と同様である。しからばこれらの在....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
倫敦のドルウリイ・レイン座は、エドナ・ファウバアの小説からとった、亜米利加渡来の
楽劇「芝居舟」を演して大当りを取っているが、そのなかでポウル・ロウブスンという黒....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
フは自分のまわりに椅子《いす》を丸く並べて、芝居の断片的な記憶でこしらえ上げた音
楽劇を演じていた。真面目《まじめ》くさった様子で、芝居で見たとおりにメヌエットの....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いわ。」
彼女はオレースの誓いを真似た。また彼女は、自分のために一篇の曲を、插
楽劇《メロドラマ》を、書くことを彼に約束さした。彼女はそのフランス訳をパリーで演....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を否定し、それを喝采《かっさい》する公衆を否定していた。も少しおだてられたら、音
楽劇全体を否定するかもしれなかった。彼らに言わすれば、音
楽劇は文学の一種であって....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のためをはかり、その生活を多少なりと楽しく派手やかにしてやり、ときには音楽会や音
楽劇に行くこと――それがオリヴィエの最大の喜びだった――を得させようとした。彼は....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
作品だった。ベートーヴェンやウェーバーやシューマンやビゼーなどは、天才をもって插
楽劇《メロドラマ》を実際にこしらえてはいるけれど、その足跡をたどるのが、主眼では....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
極端さで言っていた。「なぜなら、マンドリンをかき鳴らしたり大袈裟《おおげさ》な插
楽劇《メロドラマ》を怒鳴ったりすることが、現代ヨーロッパの音楽のうちで、何ほどの....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
好むという事や、ショパン、シューマンその他|浪漫派の作者や、またワグナーその他の
楽劇にあまり同情しない事なども、何となく彼の面目を想像させる。 絵画には全く無....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
から、夜の静寂の空気を破って、鋭い尖った叫び声がひびいてきた。 最初はあたかも
楽劇の首歌妓も及ばぬような佳い音調で、それがだんだんに調子を上げて、ついにその頂....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
などと、いくつかの抜萃集成にほかならない。 ところが、ワグナーに編まれて尨大な
楽劇になると、はじめて新たな、生々とした息吹が吹きこまれてきた。 それは、三部....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
のです。そこで、京都に出て、三条河原に小屋掛けの舞台を作って、そこで極く原始的な
楽劇をやって見せた。この河原というのは当時の都市に於る唯一の広場です。そこで、お....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
う目的をもつて書かれたものである。 ローマ時代の旧跡「円形劇場」における壮大な
楽劇の試みも、イタリアなどで行われている。 これと反対に、「室内劇」と称し、極....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
芝居《しばい》へいった時のきれぎれな思《おも》い出《で》をつなぎあわせて作った音
楽劇《おんがくげき》を演《えん》じていた。まじめくさった様子で、芝居《しばい》で....