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楽団
「楽団〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楽団の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
だんだん高くなっていった。時計は丁度十時四十五分、支配人が奥からでてきてジャズ音
楽団の楽長に合図をすると、柔かいブルースの曲が突然トランペットの勇ましい響に破ら....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
牙利コンタルツァ町医師ハドナックの二男。いずれも各地名門の出である。しかし、その
楽団の所有者降矢木算哲博士が、はたしてカアル・テオドルの、豪奢なロココ趣味を学ん....
「春の枯葉」より 著者:太宰治
ほうがいいんです。それじゃ僕はちょっと、あの(と歌声のほうを指さし)チンピラの音
楽団のほうへ行って、妹をつかまえて、事の真相を問いただしてみましょう。つまらない....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
よると、ポケットから取出したのは三十センチくらいの棒である。それはちょうど、管絃
楽団の指揮者が使う指揮棒のようなものだった。 おやおや、あんなものを何にするの....
「金属人間」より 著者:海野十三
ばしいどんちょうやら大看板《おおかんばん》、それに昔のジンタを拡大したような吹奏
楽団《すいそうがくだん》が、のべつまくなしに、ぶかぶかどんどん。 この大宣伝政....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
手や擦《す》りむいた膝頭をきまり悪げに眺めた。杖が小さい時には、クリストフは管弦
楽団の長となった。彼は指揮者でありまた楽員であった。指揮し、また歌った。それから....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
あり、表向きではなかった。 貞吉が村へ戻ってまもなく、こんな山奥へ軽演劇、軽音
楽団というのが、かゝった。これを村の小学校の講堂でやるのである。 ハネて帰ろう....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
というのなら、話はわかる。演劇演奏開始後の入場おことわり、という高級な劇団や交響
楽団は日本にも在ったが、一時間前までに席についとれというのは、どういうコンタンで....
「桜の園」より 著者:神西清
で音楽がきこえるようね。(耳を澄ます) ガーエフ あれは、ここの有名なユダヤ人の
楽団だよ。ほら覚えてるだろう。バイオリンが四つに、フルートとコントラバスさ。 ラ....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
る。 第四に演奏技術の貧困である。これもそういつてわるければ技術の貧困ならざる
楽団は高価で雇いにくいからといいかえておく。 第五に録音時間の極端な制限。もち....
「道なき道」より 著者:織田作之助
一層みじめなものになった。 そこで彼は、土地の軍楽隊に籍を置いたり、けちな管弦
楽団の臨時雇の指揮をしたりして、口を糊しながら、娘の寿子を殆ど唯一人の弟子にして....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
「ペエル・ギュント」と搗き変え、これを三演出家の共同演出のもとに、近衛氏の新交響
楽団と岩村舞踊研究所の援助を得て、演劇と音楽と舞踊との綜合的なブリリアントな融合....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の晩秋に当たりて、緑草紅花、満園春の光景を呈す。当日サベージクラブ(当市紳士の共
楽団)より、臨時名誉会員となすの通牒を得。夜に入りて、その主幹たるシャウ氏来訪あ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
前達は、
軽く挙がって翔る己の跡に附いて、
薔薇の岡のすみかへ帰れ。
奏
楽団
(極めて微かに。)
雲の段、霧の帷よ。
上の方より今し晴れ行く。
高き....