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「楽地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

楽地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、誰がみようと分るまいというのである。そうして、その翌夜「恋鳩」へいった。 歓楽地、リオへ遊ぶ一等船客級相手のナイトクラブ――。財布の底まで絞りにしぼって、オ....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
配給も正確なり 本日は、地下千メートルを征服し、現在われわれの棲んでいるこの極楽地下街建設の満三ヶ年の記念日であるので、ラジオは朝から、じゃんじゃんと楽しい音....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
録にもある。このよし原が浅草|田圃《たんぼ》に移され、新吉原となってからでも、享楽地としては人形町通りを境にして親父橋|寄《よ》りに、葭町、堺町、葺屋《ふきや》....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
である。 ◇ オモチヤの十徳 一、トーイランドは自由平等の楽地|也。 一、各自互に平和なり。 一、縮小して世界を観ることを得。 一、各地の....
風俗時評」より 著者:豊島与志雄
のものとなる。それによって、仕事の能率は倍加されるのである。銀座を多欲的生活の享楽地としてる人々を謂うのではない。銀座を一種の在野的サロンとしてる人々を謂うので....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
母は焦って、さる土木建築の親分のオメカケにしようとした。この親分は一方ではさる歓楽地帯を縄張りにした親分でもあり、斬ったはったの世界では名の知れた大親分だという....
西荻随筆」より 著者:坂口安吾
。女給一同より、とある。よほど大きな店にちがいない。中央線沿線は文士族の群生|聚楽地帯で、僕は行ったことがないが、ピノチオなどゝいう文士御専用の喫茶室があったこ....
神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
。精神病院の一室にいるよりはマシであったということゝ、後楽園以外に手近かな健全遊楽地帯がなかったというだけのことである。 この二週間の野球見物から得た新知識と....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
もよかった。 今は人煙まれなドンヅマリだが、戦争がすんで遊山気分がおこると、遊楽地帯の発展ぐらい急速なものはない。野口は思惑をはたらかせて、土地ぐるみ温泉を買....
暗号数字」より 著者:海野十三
れを我慢して、大阪の街に一歩を印した。 天王寺に近い新世界は、大阪市きっての娯楽地帯であった。そこにはパリのエッフェル塔を形どった通天閣があり、その下には映画....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
ルマンジーホテルに着いた。此処は巴里から自動車で二時間余で着く賭博中心の世界的遊楽地だ。 壮麗な石造りの間の処どころへ態と田舎風を取入れたホテルの玄関へ小田島....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
おのその働きの分限に従いて勤むることあらしめなば、おのずから活発|為事《いじ》の楽地を得て、しだいに事業の進歩をなし、ついには心事と働きと相平均するの場合にも至....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
とある天気晴朗の朝、避寒ならびにコン吉の脳神経に栄養を与えるため、地中海沿岸の遊楽地へ向けて再度出発することに決定、けだしコン吉が手籠の編目に、三昧の鼻の先を突....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
者あり無知あり、鋭利なるものあり魯鈍なるものあり。もし、この人をして同一に涅槃の楽地に至らしめんと欲せば、その説くところの法、知愚利鈍に応じて異にせざるをえず。....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
うことを知る必要もなくなった。いつ出かけて行っても同じように賑やかで、華やかで享楽地的気分が益々濃厚になって来たね。』 私が早稲田の大学に学んでいた頃、また卒....