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楽寝
「楽寝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楽寝の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
い。構わない事にする。――そこで最後には、ほかの事はどうともするから、ただ安々と
楽寝がさせて貰いたい。不断の白い飯も虫唾《むしず》が走るように食いたいが、それよ....
「門」より 著者:夏目漱石
うな事を話し合った。 次の日曜になると、宗助は例の通り一週に一返《いっぺん》の
楽寝《らくね》を貪ぼったため、午前《ひるまえ》半日をとうとう空《くう》に潰《つぶ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るから、表もまだ暗い。これからすぐに起きては早いと思ったのと、主人の留守に幾らか
楽寝《らくね》する積りであったのとで、庄五郎が草鞋《わらじ》をはいて出るのを見送....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
れさまに張り合えるかい! とんちきめ、尋ねる人は、もうとッくに楽々と、蒲団の中で
楽寝をしていらあ――あばよ!」
「やッ! ちくしょう、うぬあ何だ!」
と、がに....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
、大将が夜遊びさえしなければ家の中は丸くおさまり、隠居はくすくす笑いながら宵から
楽寝、召使いの者たちも、将軍内にいらっしゃるとて緊張して、ちょっと叔母のところへ....
「ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
まりに感傷的になるのを恐れないわけには行かなかった。 猫もかわいそうであった。
楽寝のできるのは子供らの学校へ行っている間だけである。まもなく休暇になるともう少....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
のよらざる女一人有」りそれを下手人と睨むというのがある。「身に覚なきはおのづから
楽寝|仕り衣裳付|自堕落になりぬ。又おのれが身に心遣ひあるがゆへ夜もすがら心やす....