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楽生
「楽生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楽生の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道楽と職業」より 著者:夏目漱石
の例ではないが日本の昔に盛んであった禅僧の修行などと云うものも極端な自然本位の道
楽生活であります。彼らは見性《けんしょう》のため究真のためすべてを抛《なげう》っ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
そとのものをとっても、大目に見られる。ムロの鴛鴦夫婦は、此寛典の中に其理想的|享
楽生活を楽しんで居るのである。
午後到頭雨になった。蛙の声が劣らじと雨に競うて....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
尾が落ちて、人間の姿になる事が出来た。
……ヤレ嬉しや。有難や。これから愈々極
楽生活が出来るのかと思っていると、どうしてどうして、夢はまだお終いになっていない....
「カメラをさげて」より 著者:寺田寅彦
はないかとも想像される。 鳥羽僧正の鳥獣戯画なども当時のスポーツやいろいろの享
楽生活のカリカチュアと思って見ればこの僧正はやはり一種のカメラをさげて歩いた一人....
「花のたより」より 著者:宮本百合子
ゃんがそこいらの女給などは夢にも知らぬカメラの話、ヨットの話、華美な夏の鎌倉の遊
楽生活を話したりするをきいて、映画的憧れ心を強く刺戟されたことを物語っている。こ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
目が覚めると、今日は何をして退屈を凌ごうかなと、それがまず気にかかる。 極
楽生活は、飲食にも困らないし、着るものも充分だし、外敵の侵入の心配もなし、すべて....
「新時代女性問答」より 著者:岡本かの子
だろう。だから女の方の傾向もそうじゃないかね。男の方にはヘロイズムがなくなって享
楽生活を非常に重要視している。 かの子 女の方も女の権利とか位置とかを楯にして案....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
きたいものだ) その時源女が昔ながらのとはいえ少し力の弱い声で、 「独楽は生独
楽生きて廻る」と、口上を節づけて述べ出した。 「縄も生縄生きて動く。……小だめし....
「五十年をかえりみて」より 著者:宮城道雄
この度の音
楽生活五十年記念演奏会に際し、皆様に御支援を戴いたことを心から感謝いたします。 ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
あったとは思えないが、少なくとも藤原末の伝統は保たれていたであろう。この時代に音
楽生|藤原孝道によって書かれた『雑秘別録』なるものを読むと、当時の音楽界の雰囲気....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、胸が緊まった。 「初めてお目にかかります。私は、覚一と申し、まだ修行中の琵琶の
楽生、母は草心尼といいまする。柳斎どのがお留守でも、お世話になって、かまいませぬ....