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楽面
「楽面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
楽面の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
じょう》ならば、その輪廓がまだまだ人並ですが、さあなんと云おうか、さしずめ古い伎
楽面の中でも探したなら、あのこの上ない醜さに、滑稽をかねたものがあると思いますわ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ろいろの手法で刻んだけれど、これぞ本当に悪人というそういう顔を見たことがない。舞
楽面にも能面にもない全然新しい悪人の仮面――そういう仮面を刻みたいのが妾の心願で....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
、普通の読者が誰でもまず第一に見たがるのはこの欄なのである。之は明らかに一種の娯
楽面であることを意味している。そして、同時に考えなければならぬことは、普通の読者....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
る。そういう工合なども僕にはなかなかありがたかった。…… それから次ぎの室で伎
楽面《ぎがくめん》などを見ながら待っていてくれたH君に追いついて、一しょに宝蔵を....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
顰蹙されている。こういう言葉は恐らく、有閑マダムか女給などの間に発生し、新聞の娯
楽面や或る種の小説などで宣伝されて、急に拡まったものであろう。 こういう種類の....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
されたことがあった。 また、或る時、龍子にあらぬ噂が立って、それが三流新聞の娯
楽面いっぱいに事々しく掲げられたことがあった。来合わせた中尾に、つい興奮して憤慨....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
思わせる。これは唐からの輸入品で、壁画となにか関係を持っているかもしれない。 伎
楽面――仮面の効果――伎楽の演奏――大仏開眼供養の伎楽――舞台――大仏殿前の観衆....
「能面の様式」より 著者:和辻哲郎
の感想を述べたい。 今からもう十八年の昔になるが、自分は『古寺巡礼』のなかで伎
楽面の印象を語るに際して、「能の面は伎
楽面に比べれば比較にならぬほど浅ましい」と....
「面とペルソナ」より 著者:和辻哲郎
優れた発展を与えたものは、ほかならぬ日本人なのである。 昨秋|表慶館における伎
楽面、舞
楽面、能面等の展観を見られた方は、日本の面にいかに多くの傑作があるかを知....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
かしまた、去るにも惜しいとするジレンマにも陥ちる。なお珍かな彫刻、染織、仏像、舞
楽面、蒔絵もの、熊野懐紙やら消息やらが……応接にいとまもない。それらの物の前に佇....