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概して
「概して〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
概しての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
17.2000 30.12 0.430 スウェデンボルクの著述中には
概して我々今日の科学者には諒解し難いような晦渋曖昧な点が甚だ多い。彼は自分の書い....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
えば非常にアクロバティックな演技や、子役を使う場合などにはある程度以上のテストは
概して無効である。 ○経験の浅い女優などに激情的な演技を課するような場合は、偶然....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
っ放しになっているではなし、ましてやネオンサインも看板もない。そこに在るものは、
概して土で、その外、くぬぎの木と、背丈の短い雑草とキャラメルの空函ぐらい、あとは....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
界の方では、豐玉姫系と玉依姫系との区別が可なりはっきりつくようになって居ります。
概して豐玉姫の系統を引いたものは、あまりはしゃいだところがなく、どちらかといえば....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
手を打たれ勝ちで甚だ困る。かの物理的心霊現象でさえもが、そうした場合に起るのは、
概してお粗末で、精妙優雅の要素に欠けている。何れにしても、極端に走るのが良くない....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
玩具が怪奇にして、文明国民の想像すべからざる形態を有するに見ても知るべきである。
概して野蛮人は人を恐怖せしむるが如きものを表現して喜ぶ傾向を有するのである。され....
「東京に生れて」より 著者:芥川竜之介
ことは、まあ、非常に稀だらうと思ふ。 郊外の感じ 序でに郊外のことを言へば、
概して、郊外は嫌ひである。嫌ひな理由の第一は、妙に宿場じみ、新開地じみた町の感じ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
門外漢な連中には、えらく安楽な生活をしていると思われたのだ。 先生というものは
概して田舎の女性たちには相当尊敬されるもので、のんきな紳士風の人間のように思われ....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
あるいはもつと見のがしているかもしれない。その乏しい経験の範囲でいうならば、私は
概して山中の作品を人が騒ぐほどには買えなかつた。 彼の作品が実にスムーズに美し....
「画道と女性」より 著者:上村松園
いて 私は以前、「明治の末頃までは、頼まれればその当時の風俗を描きもした。が、
概して言えば私の描いたものの内には、現代風俗のものより時代がかったものの方が多い....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ば二、三度も着かへるを常とせるをもて、これに由りて母なる人を苦めたる事もありき。
概していへば当時の余の心状は卑劣なりしなり。 以上はその全文である。取出でてい....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
渡す限り、※たる岩石、晴天には槍がよく見えるから、方向を誤る気支いはない。山稜は
概して右側にかぶり、信州方面には絶峭が多い、二、三の場所を除けば、常に左側十数歩....
「絵筆に描き残す亡びゆく美しさ」より 著者:上村松園
装の形にもいろいろありますが、袖が長くて帯がそれよりもちょっとばかり短い目の方が
概して形がいいようです。この間吉川さんとこで写したのは、松本お貞さんのもってる衣....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
のは闘鶏の一事なり。鶏の足に刃物を結束し、死生を決するまで闘わしむという。宗教は
概してヤソ旧教にして、寺院にはすこぶる広壮なるものあり。草木は台湾南部に似て、芭....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦に甚だしい妨害をしたのである。それ以来反動として極端に住民を愛護し、馬糧以外は
概して倉庫より給養する事となった。 傭兵の逃亡を防ぐためにも給養は良くしなけれ....