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「概す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

概すの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
》に、眸《ひとみ》を誘うので、なおさら運動の感覚を刺戟《しげき》した。 薄は大概すぐ縮《ちぢ》れた。比較的長く持つ女郎花《おみなえし》さえ眺めるにはあまり色素....
十二支考」より 著者:南方熊楠
底に窪みあり、滑りやすき地を行き、嶮岨《けんそ》な山腹を登るに任《た》ゆ。これを概するに、荷を負う畜《けだもの》にもそれぞれ向々《むきむき》があって、馬は平原に....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
の気風に制せられその気風に雷同して、国民の本色を見《あら》わし得ざるなり。これを概すれば、日本にはただ政府ありていまだ国民あらずと言うも可なり。ゆえにいわく、人....
読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
説明して、少年の心を薫陶《くんとう》するこそ、徳育の本意なるべきに、全編の文面を概すれば、むしろ心理学の解釈とも名づくべきものにして、読者をしておよそ人心の働を....
三国志」より 著者:吉川英治
ある」 と、いった。 于禁は元来が弱気なので、それを聞くや、眉をひそめ、 「概すでに敵を呑む将軍の意気は大いによろしいが、魏王の戒めも忘れ給うな。中道によく....
三国志」より 著者:吉川英治
かしその速度を、ぴたと止めると、全軍、その日のつかれを休め、明日の英気を養って、概すでに敵を呑むものがあった。 かくと殿軍の物見から聞くと、孔明は初めて、うす....