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「概見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

概見の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
方は窓の中から、自分は表に立ったまま、談話《はなし》をした。 「どうです」 「大概見て来ました」 「どこまで降りました」 「八番坑まで降りました」 「八番坑まで....
近時政論考」より 著者:陸羯南
に帰する恐れなきあたわず。 国権論派の穏和進歩主義たることは以上の一説をもって概見するに足る。しかれどもこの論派は現在の事弊につきて無感覚なるにあらず、国富論....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
この家は家内が草双紙好きで、常に他家からも借りて読んでいたから、当時の草双紙は大概見てしまった。 それから少し話が後《あと》へ戻るが、私は十五歳の頃、馬術の方....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
」 「そいつを私にお訊きなさるので?」 「うん」と云ったが気になる調子だ。 「大概見当は付いているがね。……」 「隣家の餓鬼が死のうとも、こっちのお家じゃア驚か....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
るのを見出した。純之進は芝居が好きなので、武士ながら内密で、江戸三座の新狂言は大概見物に行っていた。 「おう、七変化芝居大一座――珍らしいな」と純之進は云った。....
隠亡堀」より 著者:国枝史郎
する。……」 クルリと板戸を翻えした。 一杯に水藻を冠っていた。 「俺には大概見当が付く、水藻を取ると其下に、小平の死骸があるだろう。生前間男の濡衣を着せ、....