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概論
「概論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
概論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
た》まで行って電車に乗った。
ところが翌日大学へ行くと、彼は純文科に共通な哲学
概論の教室で、昨夜七時の急行へ乗った筈の大井と、また思いがけなく顔を合せた。
....
「女類」より 著者:太宰治
ひとの個人的な事情なんか僕は、何も知らない。僕はただ、動物学のほうから女類一般の
概論を述べただけだ。女類は、金《かね》が好きだからなあ。死人の額に三角の紙がはら....
「家庭の幸福」より 著者:太宰治
ますますさかんに、れいのいやらしい笑いを発して、厚顔無恥の阿呆《あほ》らしい一般
概論をクソていねいに繰りかえすばかり。民衆のひとりは、とうとう泣き声になって、役....
「未帰還の友に」より 著者:太宰治
らたまって言いたい事も無かった。しかしまた、きざに大先生気取りして神妙そうな文学
概論なども言いたくないし、一つ一つ言葉を選んで法螺《ほら》で無い事ばかり言おうと....
「如是我聞」より 著者:太宰治
迫ではないのだ。私たちの苦しさが、そこまで来ているのだ。 今月は、それこそ一般
概論の、しかもただぷんぷん怒った八ツ当りみたいな文章になったけれども、これは、ま....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
古紫の糸で綴じてある本の装幀までが、彼には好ましく思われた。『静の岩屋』、『西籍
概論』の筆記録から、三百部を限りとして絶版になった『毀誉相半ばする書』のような気....
「愛と美について」より 著者:太宰治
空論をお話して一向とりとめがないけれど、それは恐縮でありますが、丁度このごろ解析
概論をやっているので、ちょっと覚えているのですが、一つの例として級数についてお話....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
―なかにはアルゼンチンあたりから留学してるのもある――に、初等闘牛史、怒牛心理学
概論、闘牛道徳、闘牛作法、扱牛法大綱なんてのを講義したり実修したりしている。 ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
コソフ『社会主義史の数ページ』、クロポトキン『無政府主義の倫理』、同『無政府主義
概論』、同『無政府主義と共産主義』、同『裁判と称する復讐制度』、マラテスタ『無政....
「光は影を」より 著者:岸田国士
校のノートが一冊投げ出してあるのを、ふと拾いあげてパラパラと頁を繰つてみた。哲学
概論のノートであるが、ところどころに講義の筆記らしい走り書きがしてあるだけで、大....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
また私がこの講座を占めてからは、絶えず私を激励して、経済学及び社会経済学の基礎的
概論の公刊を始めることを得せしめた。この
概論は独創的方法によって仕上げられた新し....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
明治の末年からである。それには自分が主として関係したことで、その要旨は『国民道徳
概論』にまとめてあるのである。殊に中島力造のごとく西洋倫理を翻訳的に紹介し、全く....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
その大要を知ることが出来よう。なお特にこの遺蹟について注意すべきは、すでに神籠石
概論の中にも述べておいた別当神護寺のことだ。神護寺と云う名の寺は山城の高雄山にも....
「学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
違いないから、読むには読んでも実は何もわからなかったであろう。専門学校で心理学の
概論めいた講義を聞いて、それをおもしろく思い、それに誘われてそのころ世に出た心理....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
本編は上掲諸編の記事と重複するところことに多きを校正の際心付きしも、今さら改むる能わず。幸いに
概論に対する下手なる詳説として、寛宥あらんことを乞う。(貞吉) 明治・大正の今....