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榎本
「榎本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
榎本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
條野採菊翁が伊井蓉峰君に頼まれて「茲江戸子」という六幕物を書くことになった。故|
榎本武揚子爵の五稜郭戦争を主題にしたものである。採菊翁は多忙だということで、
榎本....
「惜別」より 著者:太宰治
要が力説されていて、日本は小国のみ、しかるに何ぞ興るのにわかなるや、伊藤、山県、
榎本、陸奥の諸人は、みな二十年前、出洋の学生なり、その国、西洋のためにおびやかさ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
し、福沢諭吉も、新島襄《にいじまじょう》も、奴隷同様の苦しみを嘗《な》め、沢や、
榎本《えのもと》は、間諜同様に潜入して、辛《から》くもかの地の文明の一端をかじっ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
《かんしゅうさい》はお芝居の寺小屋へ出る。他《ほか》の秀才は他人《ひと》のことで
榎本《えのもと》の釜《かま》さんなんかがそうだったのだね。僕なんぞはおんなじよう....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
膳、古市喜左衛門、山辺勇助、中川蔵人、大森弾正、齋藤一八、雨森静馬、六郷六太郎、
榎本金八郎、大河原八左衛門、辻五郎、秋山七左衛門、警衛として付いて行く。つづいて....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
家である。 暁や桜がもとの捨火燭 星布女 あさぼらけ霞にしづむ桜かな あふひ
榎本星布女は天明第一の女流。あふひ夫人は大正初期から、かな女氏につぐ老練な作家。....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
瘠我慢の説は、福沢先生が明治二十四年の冬頃に執筆せられ、これを勝安芳、
榎本武揚の二氏に寄せてその意見を徴められしものなり。先生の本旨は、右二氏の進退に....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
人は維新の際は彰義隊に関係したという疑いを受けたこともあり、後、五稜廓で奮戦した
榎本武揚氏とも往来をして非常な徳川|贔負の人であって剣道も能く出来た豪傑、武士道....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
渡辺洪基氏を撰みました。同氏は永く会のために尽力されました。途中死去され、没後は
榎本武揚氏。氏が没して後は土方久元氏。それから現在の会頭は平山成信氏で、井生村で....
「瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
福沢先生 拙、此程より所労平臥中、筆を採るに懶く、乱筆|蒙御海容度候。
榎本武揚氏の答書 拝復。過日|御示被下候貴著|瘠我慢中、事実相違之廉並に小生之....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
は優しく待遇して下さるけれど、何だか落ちつきませんかった。 そこへお客です。「
榎本の叔母です」と仰しゃいます。老女に髪を結ってもらいに来たとのお話でした。品の....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
らしく、わたしが劇作家になるということを非常に賛成してくれたのであった。現にかの
榎本虎彦も関氏と同郷人で、氏の紹介で桜痴居士の門に入ったのである。そんな話も出た....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
かしかった乎して、縁が遠くてイツまでも独身で暮していた。 その頃牛込の神楽坂に
榎本という町医があった。毎日門前に商人が店を出したというほど流行したが、実収の多....
「向嶋」より 著者:永井荷風
くない。思出《おもいいづ》るがままにわたくしの知るものを挙《あげ》れば、華族には
榎本梁川《えのもとりょうせん》がある。学者には依田学海《よだがっかい》、成島柳北....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
どで、官軍にてむかい、つぎつぎにやぶれていきました。幕府の海軍のせきにん者だった
榎本武揚も、この五稜郭でとらえられたのでした。 このように世の中がさわがしかっ....