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「榛原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

榛原の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
つより》が甘利|四郎三郎《しろさぶろう》を城番《じょうばん》に籠《こ》めた遠江国榛原郡小山《とおとうみのくにはいばらごおりこやま》の城で、月見の宴《えん》が催《....
伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
った。 「云えるものかね」 けれども、彼女は気がすまなかった。彼女は居間に来て榛原の書簡箋を繰りひろげ、芳しい墨をすり流した。そして徐ろに一昨夜の礼から、筆を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
富士《やまとふじ》まで蓬々《ぼうぼう》たる野原で、古歌に謡《うた》われた「小野の榛原《はいばら》」はここであります。 西峠は一名を「墨坂」という、「墨坂」の名....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ウネメラノとラを入れてはどうか知らん。 ○ 引馬野ににほふ榛原いり乱り衣にほはせ旅のしるしに 〔巻一・五七〕 長奥麿 大宝二年(文武)に....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
で、あたしたち姉妹を可愛がってくれた、あまり裕福でない、出入りの夫婦にたのんで、榛原《はいばら》で買った短冊に、しのぶ摺りを摺ってもらいにやって、それが出来て来....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
画会を開かない画家文人は殆んど一人もなかった。 この書画会の肝煎をするのが今の榛原や紀友のような書画の材料商であって、当時江戸では今の榛原よりは一層手広く商売....
越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
的を達せねばならぬ訳であります、そこで七月十二日私は最も勇気ある 測夫 静岡県|榛原郡上川根村 生田信(二二) 人夫 上新川郡大山村 山口久右衛門(三四)....
古事記」より 著者:太安万侶
山に葬りました。このオホヤマモリの命は、土形《ひじかた》の君・幣岐《へき》の君・榛原《はりはら》の君等の祖先です。 かくてオホサザキの命とウヂの若郎子とお二方....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
よいものを置くのを誇りとしています。襟円の半襟、阿波屋の下駄、「さるや」の楊子、榛原の和紙、永徳斎の人形、「なごや」の金物、平安堂の筆墨、こういう店々は東京の人....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
蔵尊は、聖徳太子の御作だというのに、これも鼻取地蔵という異名がありました。かつて榛原郡の農家で牛の鼻とりをして手伝ってくれられたということで、願いごとのある者は....
紫式部」より 著者:長谷川時雨
で焼けてしまった。どうしたことかその一冊だけが、おさない手ずさびの記念のように、榛原《はいばら》の千代紙で上被いがしてあるのであった。白い地に柳やら桜やらの細《....