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榛名湖
「榛名湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
榛名湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
いう打※で、小菊や品子を堅気らしく作らせ、物聴山とか水沢の観音とか、または駕籠で
榛名湖まで乗し、榛名山へも登ったりした。部屋は離れの一|棟を借り、どんなブルジョ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はないから。 九月二十四日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 駒込林町より(鍋井克之筆「
榛名湖」の絵はがき)〕 九月二十四日夕方五時。 今、『東日』の月評をかき終り....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
がさわやかだ。その代り町全体が石段の斜面だからデブの私には町の散歩が苦手だ。車で
榛名湖へ行って歩くのが仕事のあとのたのしみであった。かん木ばかりのせいか、榛名は....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
焼け、逃げおくれた男女が七、八人、無惨の死を遂げたということであった。 山上の
榛名湖にも、いろいろの想い出がある。華やかな火口原の花野の果てに、漂う水の湖辺に....
「釣った魚の味」より 著者:佐藤垢石
卵についでおいしいのである。 また、いまは公魚の季節だ。富士の山中湖や、上州の
榛名湖では氷の上でこの公魚が釣れる。銀鱗の底に紫色の艶が光って、まことにおいしそ....
「榛名湖の公魚釣り」より 著者:佐藤垢石
榛名湖の公魚釣りは非常に繁盛である。 十二月中旬から釣れはじめたのであるが、二....
「氷湖の公魚」より 著者:佐藤垢石
魚を上等の食味を盛っているとは思わなかった。ところが、昨年の初冬から釣れはじめた
榛名湖の公魚を食べてみて、なるほど公魚とはおいしい魚であるということが分かったの....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
うでは、こうした魚の真の味を知る人とはいえないのである。最近知ったことであるが、
榛名湖で釣れる公魚は本場の霞ヶ浦でとれるものよりも、骨が柔らかである。これも榛名....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
、上野村へ入れば、次第に山の景観は深邃を加え、渓の魚も濃い。 赤城山上の大沼、
榛名湖など湖上の釣りも静かな心を養うのに足りた。城沼、多々良沼など、館林地方の平....
「山の人生」より 著者:柳田国男
蛇婚の国々の話の中にも、存外に起原の近世なるものがないとは言われぬ。例えば上州の
榛名湖においては、美しい奥方は強いて供の者を帰して、しずしずと水の底に入って往っ....