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榛莽
「榛莽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
榛莽の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「荷花公主」より 著者:田中貢太郎
寺に寄り、翌日水仙廟の後ろへ帰って行った。 簷を並べていた楼閣は影もなくなって
榛莽が一めんに繁っていた。彭はもし方角が違ったのではないかと思って、その辺を捜し....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
そう――微《かす》かながらも植えつけられた文明の場所から、彼らは進んで、求めて、
榛莽《しんぼう》の密林の土地に脱《に》げこもうとしている。
二人の男は、どちら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
吹山の南麓であって、その周囲を見れば荒野原、その一部分の雑木が斫《き》り倒され、
榛莽荊棘《しんもうけいきょく》が刈り去られてある。そのうちのある一部分に向って鍬....