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「槁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

槁の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仙人」より 著者:芥川竜之介
の石段の上に腰を下したから、今では顔貌《かおかたち》も、はっきり見える。形容の枯《ここう》している事は、さっき見た時の比ではない。李はそれでも、いい話相手を見....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
しおるに、わが邦には伐木の励行とは驚くの外なし。されば例の似而非《えせ》神職ら枯せぬ木を枯損木として伐採を請願すること絶えず。 むかしは熊野の梛《なぎ》は全....
十二支考」より 著者:南方熊楠
れず。およそ草木|牛※《ぎゅうたん》を経るの余は必ず茂る、羊※を経るの余は必ず悴《かれ》る。諺《ことわざ》にこれあり曰く、牛食は澆《そそ》ぐがごとく羊食は焼く....
十二支考」より 著者:南方熊楠
年前この山の崖崩れた中に比丘《びく》瞑目《めいもく》して坐し、躯量偉大、形容|枯《ここう》し、鬚髪《しゅはつ》下垂して肩に被《かか》り面に蒙《かむ》る。王も都....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
とはまったくちがう。胸や背に赤斑こそありますが、虎列剌の特徴になっておる形容の枯《ここう》もなければ痴呆面《こけづら》もしていない。それに、これが虎列剌なら阿....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
呈し横に短かい新芽を分って葉を出すのである。そして三年目に花を咲かせてその年に枯し、側に出ている新しい偽茎がこれに代わるのである。 バショウの和名は芭蕉から....
寒中滞岳記」より 著者:野中至
し》らず、減退して殆んど常体に復し、全く山麓に達するに及びては、いわゆる形容|枯《ここう》の人となり、余人は寒気耐え難しといい合えるにもかかわらず、予らはさほ....
梅雨晴」より 著者:永井荷風
《とうし》のわれらがむかしに似ていることを語った。唖々子は既に形容《けいよう》枯《ここう》して一カ月前に見た時とは別人のようになっていたが、しかし談話はなお平....