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構い手
「構い手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
構い手の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
きは必ずその背中《せなか》に乗る。これはあながち主人が好きという訳ではないが別に
構い手がなかったからやむを得んのである。その後いろいろ経験の上、朝は飯櫃《めしび....
「豚吉とヒョロ子」より 著者:三鳥山人
集めたり、車に積んだり、大騒ぎを初めましたので、最前から沢山に来ていたお客は誰も
構い手が無くなって、プンプン怒ってみんな帰ってしまいました。 すっかり支度が済....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
って飛び出した切り、行方を晦《くら》ましているそうで、年|老《と》った両親は誰も
構い手がないままに、喰うや喰わずの状態でウロウロしているそうです。勿論あの女……....
「塵」より 著者:夢野久作
かせるのだ。 意地の悪い、痛々しい塵の戯れではある。 塵は都会の哀詩である。
構い手のない肺病娘のホツレ毛に引っかかって、見えるか見えないかにわななきふるえつ....
「山吹」より 著者:泉鏡花
下りだ。――遠くの方で、ドーンドーンと、御輿の太鼓の音が聞えては、誰もこちとらに
構い手はねえよ。庵を上げた見世物の、じゃ、じゃん、じゃんも、音を潜めただからね―....