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構築
「構築〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
構築の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
測中であったが、博士一行は図らずも同海底に国籍不明の怪人集団と、それが拠れる海底
構築物を発見した。この輝かしき発見の後、博士一行は悉く遭難し、全滅の悲運に陥った....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
はこんな関係で第一次欧州大戦のようではなく、マジノ延長線も計画に止まり、ほとんど
構築されていなかったらしいのです。 戦力の著しく劣勢なフランスは、国境で守勢を....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
砦を築く事になった。玉造口を隔てて、一つの笹山あり、砦を築くには屈竟の所なので、
構築にかかったが、その工事に従事している人夫達が、いつとはなしに、此出丸を堅固に....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
らけの顔を上きげんにゆすぶりながら、上下左右へしきりに目をくばり、このロケットの
構築ぶりをほめるのであった。それは、かりそめにも害心のある人物に見えなかった。 ....
「海底都市」より 著者:海野十三
行列が消えた。 「海中へ出た」 博士がいった。なるほど、そうらしい。海底都市の
構築物をはなれて、深海へ。異様な形をした魚群が、こっちへどんどん近づいて来たと思....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
耐え、本国のレッド宮殿との連絡も取れ、ワシリンリン大帝とも電話で話ができるように
構築されてあった。その昔のマジノ要塞にしても、ジークフリード要塞にしても、このア....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
この頃の爆撃はラジオのアナウンスだけで、お仕舞いだから、頼りない。地下都市の
構築法が完全になって、爆弾が落ちても、地響一つ聞えて来ないし、もちろん爆裂音なん....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
かった。だが御両人とも、まさかこの小型タンクが例の金博士の三個のトランクによって
構築されたものだとは気がつくまい。金博士の鼾の音は、このとき一段と高くなった。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
員は眼のまわるような忙しさだ。 午前十時四十八分、須磨明石の両艦は遂に歴史的の
構築中の飛行島繋留作業を終る! 物事に動じないわが海軍将兵も、この飛行島の大工....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
々は経済――がイデオロギーだ、と一般的にまず規定しておいてよい。 処で社会の全
構築に於て、今基底にあると云ったものは、単にマルクス主義に依ってばかりではなく、....
「科学と科学の観念」より 著者:戸坂潤
、今から改めて(専門科学者の専門的研究ににらみ合わせながら)、省察し、つき止め、
構築して行かなければならない根本理念の一つであるということになる。「科学」という....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
後日信長が借用してわがものとする。信長はさらに改良を加え、野戦に特殊な鉄砲陣地を
構築する。ザンゴーを掘り、竹矢来をかまえ、その内側に三段の鉄砲組を構えるのだ。騎....
「九代目団十郎の首」より 著者:高村光太郎
めるには、どうしても一度之を現実の彫刻に転移しなければならない。私は今此の架空の
構築に身をうちこんでいるけれど、まだ満足するに至らない。私のもまだ駄目だが、世上....
「翻訳の生理・心理」より 著者:神西清
きわまる吟味を重ねた挙句に選び当てられた、的確きわまる語彙を素材とした揺るぎない
構築物なのである。一たい誰にあの『魚玄機』が書けるというのであろうか。一たい誰に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
けれども、フリードリヒ大王当時は幅は広いが(軍隊は広正面にて前進し得た)ほとんど
構築せられない道路のみで物資の追送には殊に大なる困難を嘗めた。 水路はこれがた....