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槌音
「槌音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
槌音の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妻」より 著者:神西清
に、雨か雪模様の前触れに啼きながら池や野の上を舞っている鴉の影もなく、大工小屋の
槌音もして来なかったら、いま世間から大騒ぎをされているこの小っぽけな世界は、死海....
「かもめ」より 著者:神西清
んだばかり。幕のおりている仮舞台の上には、ヤーコフほか下男たちがいて、咳ばらいや
槌音が聞える。散歩がえりのマーシャとメドヴェージェンコ、左手から登場。 メドヴェ....
「野槌の百」より 著者:吉川英治
ーン、テーン、テーン カアン、カアン と一つ槌の音が、必死にひびく。 その
槌音は、百のたましいだった。百のたましいは
槌音だった。明けても暮れても、野末にそ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
こを中心に信者部落は焼け跡に小さいながら復興しております。朝空高らかに響く再建の
槌音、夕畑に遅くまで農耕にいそしむ人影、お告げの鐘は昔ながらの懐かしき響きをつた....