槐樹[語句情報] »
槐樹
「槐樹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
槐樹の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
その時石に立てた矢が石竹という草となったとある。『宋史』に〈元達かつて酔って道傍
槐樹を見る、剣を抜きてこれを斬るに樹立ちどころに断つ、達ひそかに喜びて曰く、われ....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
相の図説に、寸分隙無く叶っている。右に道路、左に小川、南に池、北に丘、艮の方角に
槐樹のあるのは、悪気不浄を払うためらしい。青々とした竹林が、屋敷の四方を囲んでい....
「李陵」より 著者:中島敦
ったまま惘然《ぼうぜん》とした。深い溜息《ためいき》が腹の底から出た。目は庭前の
槐樹《えんじゅ》の茂みに向かってしばらくはいたが、実は何ものをも見ていなかった。....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
なくなった。 S会館の内に三間の部屋がある。言い伝えに拠ると、そのむかし中庭の
槐樹の上に首を縊って死んだ女が一人あった。現在
槐樹は高くなって攀じのぼることも出....