様式[語句情報] »
様式
「様式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
様式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
けました。なるほどそれはニコライ堂の十倍もある大建築です。のみならずあらゆる建築
様式を一つに組み上げた大建築です。僕はこの大寺院の前に立ち、高い塔や円《まる》屋....
「片信」より 著者:有島武郎
動向は永年にわたる生活と習慣とが馴致《じゅんち》したもので、両階級の間には、生活
様式の上にも、それから醸《かも》される思想の上にも、容易に融通しがたい懸隔のある....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
無産者の独裁政治とは、おそらくかかるものを意味するのであろう。まことに一つの生活
様式が他の生活
様式に変遷する場合において、前代の生活
様式が一時に跡を絶って、全く....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
家の権威も学問の威光もこれを遮《さえぎ》り停めることはできないだろう。在来の生活
様式がこの事実によってどれほどの混乱に陥ろうとも、それだといって、当然現わるべく....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
い。平安無事ということは、社会生活の基調となりたがる。だから今の程度の人類生活の
様式下にあっては、個人的の飛躍的動向を無視圧迫しても、智的生活の確立を希望する。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
のあらゆる空想を学び知ることは必要としない――しかしともかくも、過去における思考
様式を知るということは、我々自身の時代の観照の仕方を見る上に多大の光明を与えると....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。この熱帯文明と寒帯文明とが、日本民族によって融合統一され、次の新しい人間の生活
様式が創造されなければならない。どうも日本民族をおいて、他にこの二大文明の融合に....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
識があるのではないけれど、一種の趣味を持っている男だけに、一見してこの本堂の建築
様式が、他に異なっているに心づき、思わず念がはいって見ておったのである。 「こん....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
。現在ノ活字ハ、ソノ美シクナイヒラガナヲソノママ活字ニ移シタモノデ、活字ニ必要ナ
様式化サエ行ワレテイナイ。ヒラガナノ活字ガイカニ醜イカトイウコトハ初号クライノ活....
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
町ものの場合は比較的リアリズムの色彩を帯び、諷刺ものの場合は比較的象徴主義ないし
様式主義的傾向を示すものと大体きまつているようである。 しかして二つの系列のう....
「「汐くみ」の画に就いて」より 著者:上村松園
作を美化したものですが、こういう画はどちらかと言いますと損な画で、いわゆる新しい
様式のものではございません。新しい
様式でないどころか、極めて古い描写のしかただと....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
登場する以前に制定されたものであり、したがつて、立法者はその当時においてかかる新
様式の芸術の出現を予想する能力もなく、したがつて、いかなる意味でも、この芸術の新....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
されてしまった。ひろびろとした家で、棟は高いが、屋根の勾配はゆるやかで、その建築
様式は初期のオランダの移住民から伝えられているものだった。軒が低く突きだして、正....
「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」より 著者:上村松園
出して頂いて見て来ました。日本で申せば天平から奈良朝、あの時代の衣装や調度建築の
様式で行く考えです。猶詩には春寒とありますがこれは夏の時候に改めるつもりです。 (大正十二年)....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
田舎出身の兵隊に、慣れない腰掛を強制し、また窮屈な寝台に押し込んでいる。兵の生活
様式を急変することは、かれらの度胆を抜き、不慣れの集団生活と絶対服従の規律の前に....