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「槻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

槻の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一夕話」より 著者:芥川竜之介
流してから、もう一度和田をふり返った。 「誰だい、その友だちというのは?」 「若《わかつき》という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 慶応《け....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
があって、俗にズウフラという。それに就いて、わたしが曖昧の説明を試みるよりも、大博士の『言海』の註釈をそのまま引用した方が、簡にして要を得ていると思う。言海の....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
白雪の飛ぶ中に、緋鯉の背、真鯉の鰭の紫は美しい。梅も松もあしらったが、大方は樫の大木である。朴の樹の二|抱えばかりなのさえすっくと立つ。が、いずれも葉を振る....
海異記」より 著者:泉鏡花
て、雨で辷るというもんだ。 どッこいな、と腰を極めたが、ずッしりと手答えして、の大木根こそぎにしたほどな大い艪の奴、のッしりと掻いただがね。雨がしょぼしょぼ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
られて、一方は太政大臣|三条実美篆額、斎藤竹堂撰文、一方は陸奥守藤原慶邦篆額、大磐渓撰文とある。いずれも林子平の伝記や功績を記したもので、立派な瓦家根の家の中....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
、」 と思わず算えた。 「二枚、」 とあとを数え果さず、三枚目のは、貝ほどのの葉で、ひらひらと燈を掠めて来た、影が大い。 「三枚、」 と口の裡で呟くと、....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
渾名して囃せるなり。 真似の上手なるも道理よ、銀六は旧俳優なりき。 かつて大内蔵之助の演劇ありし時、渠浅尾を勤めつ。三年あまり前なりけむ、その頃母上居たま....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
後の上杉謙信を頼みたるも、謙信は関東に全力を注ぐ能はざりき。失敗又失敗、本城の岩さへ取られ、はる/″\常陸まで落ちゆきて佐竹義宣をたより、片野に老後の身を寄せ....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
った。 果して山神の石祠の下に、抜穴が深く通じていた。その突当りの処に、部厚のの箱が三箇隠して有った。十二貫目の一箱をとても滝之助に持てそうが無かったので、....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
りした穀倉、物置、その他雑多な建物の一方に、往還に向って構えられた大きな母家……や欅や、裏山に繁る杉の古木に囲まれて、このM盆地の開拓者の誇りを、それは今もっ....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
当に碩学《せきがく》がおったのである。安井息軒、元田東野、重野成斎、川田甕江、大磐渓、鷲津毅堂、岡松甕谷、阪谷朗廬、根本通明、竹添井々、島田篁邨、三島中洲など....
山吹」より 著者:泉鏡花
あちこち、菜の花こぼれ咲く。逕をめぐり垣に添いて、次第に奥深き処、孟宗の竹藪と、の大樹あり。この蔭より山道をのぼる。 狭き土間、貧しき卓子に向って腰掛けたる人....
亡びゆく花」より 著者:岡本綺堂
からたちは普通に枳殻と書くが、大博士の『言海』によるとそれは誤りで、唐橘と書くべきだそうである。誰も知っている....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
いる、道もせの草にもその色はある。 青柳の町を、遥かに左に見て、堤の上をゆく。の並木の色は比ぶるものもない美しさである。堤の尽くるところに橋がある、鰍沢の入....
古事記」より 著者:太安万侶
旗をおし立て、 おおよそにあなたの思い定めている 心盡しの妻こそは、ああ。 あの《つき》弓のように伏すにしても 梓《あずさ》の弓のように立つにしても 後も出會....