樋口一葉[語句情報] »
樋口一葉
「樋口一葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
樋口一葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
感じがいい。湯豆腐から受取る温か味よりも、冷奴から受取る涼し味の方が遥かに多い。
樋口一葉女史の「にごり江」のうちにも、源七の家の夏のゆう飯に、冷奴に紫蘇の香たか....
「人生の風情」より 著者:宮本百合子
明治二十年代の日本のロマンティシズムの流れの中からは、藤村、露伴をはじめいろいろの作家が生れたわけだけれども、
樋口一葉は、その二十五年の生涯が短かっただけに、丁度この時代のロマンティシズムが....
「明日咲く花」より 著者:宮本百合子
社会を希望するこころもちとぐるりの生活とのいきさつとを描いた作品である。それ以来
樋口一葉をはじめ、明治大正を通じて今日までには幾人か、相当の文学的業績をもつ婦人....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
特殊な性格をもっている。新しい明治がその中にどんな古さをもっていたかということは
樋口一葉の小説にも現れている。一葉の傑作「たけくらべ」は、たしかに美しいと思う。....
「衣服と婦人の生活」より 著者:宮本百合子
縫内職の紙のひらめいている光景は、実に悲惨な時代錯誤の感じを与える風景だと思う。
樋口一葉の小説の中にあるにふさわしい風景だと思う。 こういう時代錯誤的な切ない....
「新しいアカデミアを」より 著者:宮本百合子
にわたった「身分」の痕跡は、人民生活のなかに強くのこりつづけた。明治文学の中期、
樋口一葉や紅葉その他の作品に、「もとは、れっきとした士族」という言葉が不思議と思....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
んだ、『閨秀小説』というのがある、知ってるかい。」 「見ないが、聞いたよ。」 「
樋口一葉、若松|賤子――小金井きみ子は、宝玉入の面紗でね、洋装で素敵な写真よ、そ....
「菊人形」より 著者:宮本百合子
が団子坂の下に住んでいたのは明治四十年より前のことだった。おゆきの住居や習慣は、
樋口一葉が「にごりえ」などでかいた雰囲気の中のものだった。そして、鏑木《かぶらぎ....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
こ》は、大正の美人伝へおくらなければなるまい。書洩《かきもら》してならない人に、
樋口一葉女史、田沢稲舟《たざわいなぶね》女史、大塚楠緒子《おおつかなおこ》女史が....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
書いた明治初年時代の追想の鏡にうつし出されている当時代の開化の姿の中にある矛盾や
樋口一葉という人の、そういう貴婦人連の間にあっての境遇、芸術への反映というような....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
(明治二十年代(一八八七年―)の社会と婦人の文化) 二 清風徐ろに吹き来つて(
樋口一葉) 三 短い翼(明治三十年代(一八九七)と明星) 四 入り乱れた羽搏....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
界の方面だが、自分は尾崎紅葉も知らない、正岡子規も知らない、夏目漱石も知らない、
樋口一葉も知らない、二葉亭四迷も知らない、国木田独歩も知らない、人間としては何等....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
troite.〕(山内訳) 万葉集、竹取物語、近松心中物、朝顔日記、壺坂霊験記。
樋口一葉 にごりえ、たけくらべ 有島武郎 宣言 島崎藤村 春、藤村詩集 野上弥生....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
ぶとん》の隅を折りながら、うつむきがちに、それでも、ハッキリと言った。 「さあ!
樋口一葉《ひぐちいちよう》という人が、勉強しているというが――三宅《みやけ》龍子....
「回想録」より 著者:高村光太郎
を見ると全く大人で、子供とは言えない気がする。写真も残っているが、面ざしがどこか
樋口一葉に似ている。 父は姉の死によって衝撃をうけ、非常に落胆して悲しみ、その....