»
標
「標〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
標の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
の中にはぼんやりと城が三つ浮かびはじめる。城は Three Castles の商
標を立体にしたものに近い。
20
それ等の城の一つ。こ....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
るのである。………
信輔は才能の多少を問わずに友だちを作ることは出来なかった。
標準は只《ただ》それだけだった。しかしやはりこの
標準にも全然例外のない訣《わけ》....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
《にんじん》の味は駄目《だめ》だとか、大根の味に限るとか……」
僕「するとまず
標準は滋養と味と二つある、その二つの
標準に種々様々のヴァリエエションがある、――....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
も隣近所と変りはございませんが、それでもその屋根の上には、木の枝を組んだ十文字の
標《しるし》が、夜目にもいかめしく立って居ります。
「あれか。」
私は覚束《お....
「影」より 著者:芥川竜之介
、膝の上のプログラムを私に渡してくれた。が、それにはどこを探しても、『影』と云う
標題は見当らなかった。
「するとおれは夢を見ていたのかな。それにしても眠った覚え....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
――』私『そうだ。やはり子供の夢だったかも知れない。が、今日《こんにち》我々の目
標にしている開化も、百年の後《のち》になって見たら、やはり同じ子供の夢だろうじゃ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
い出すのです。つまり彼らの滑稽《こっけい》という観念は我々の滑稽という観念と全然
標準を異《こと》にしているのでしょう。僕はある時医者のチャックと産児制限の話をし....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
にどんな悪口を言われても先生にほめられれば、それで満足だった。同時に先生を唯一の
標準にすることの危険を、時々は怖《おそ》れもした。
○それから僕はいろんな事情に....
「死後」より 著者:芥川竜之介
に変らなかった。いや、門の上の葉桜の枝さえきのう見た時の通りだった。が、新らしい
標札《ひょうさつ》には「櫛部寓《くしべぐう》」と書いてあった。僕はこの
標札を眺め....
「早春」より 著者:芥川竜之介
博物館の二階へ登っていった。階段を登りつめた左にあるのは爬虫類《はちゅうるい》の
標本室《ひょうほんしつ》である。中村はそこへはいる前に、ちょっと金の腕時計を眺め....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
し上げる必要はありますまい。
「ではこの『より善い半ば』や『より悪い半ば』は何を
標準に区別しますか? こう言う問題を解決する為には、これも度たび申し上げた価値論....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
住んでいた。と言ってももちろん鎧武者ではない。ごく小さい桶屋だった。しかし主人は
標札によれば、加藤清正に違いなかった。のみならずまだ新しい紺暖簾の紋も蛇の目だっ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
に吊った、白い小型の看板は突然僕を不安にした。それは自動車のタイアアに翼のある商
標を描いたものだった。僕はこの商
標に人工の翼を手よりにした古代の希臘人を思い出し....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
であった。 しかしファラデーは、かような小使風の仕事をするばかりでなく、礦物の
標本を順序よく整理したりして、覚書に定めてあるより以上の高い地位を占めているつも....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
・ヴァン・タッセル老人は、裕福な、何ひとつ不足のない、心の大まかな農夫の見ごとな
標本だった。じっさい、彼は自分の農場の境界よりそとのことには目をくれようともしな....