標尺[語句情報] » 標尺

「標尺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

標尺の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を藉らずに、堂々と姿を現わして、ブラッケンベルグ火術の精華を打ち放すだろう。勿論標尺と引金を糸で結び付けて、反対の方向へ自働発射を試みるようなことはやらんだろう....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
アであるが故に、決して今日の倫理学や道徳常識で云うような、ああしたただの倫理価値標尺の如きものと一つものではなかったのである。イデアは云わば英知的な眼とも云うべ....
科学論」より 著者:戸坂潤
という特色を強調しなければならぬ程に、自然科学は近代的学問一般にとっての公然たる標尺となっているのである。だから歴史学や社会科学の内でも、みずから進んで出来る限....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
々は彼から聞くに過ぎなかった。イデオロギーの優劣を組織的に決定し得るような政治的標尺は問題となり得なかったからである。論理の問題を取り扱い得たように見えたパレー....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
識水準・学術水準・文化水準によって測定するとすれば、即ち常識なるものをそれ自身の標尺で量らずに、知識・学術・文化・等々の尺度に照して量るとすれば、それは常識なる....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
評判するでなければ充分でない。 真の批評は単なる批評ではなくて、――客観的価値標尺による――科学的批評である。処が人々は、所謂「科学的批評」――それが恰も科学....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
く具体的な物質的存在で以て実験上規定することを意味する。例えば物体の長さ重さ等は標尺又は分度器という物体によって物理的に規定される。そこでは数学的な思惟の計量の....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
けだから、夫々の異った焦点に立脚してこの対立関係を反映する。こうして階級的な価値標尺が発生するのである。各個人相互間の評価尺度の関係も亦、そういう仕組みに他なら....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
彼は常識以上とか常識以下とかいうことを口にして、とに角常識水準とも云うべき価値の標尺を持ち出している。夫は相当高く買って良いポーズだと思う。だが、それでは常識と....