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標準的
「標準的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
標準的の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
、室町末期に日本に来た宣教師の作ったもので、日本語について十分の観察をして当時の
標準的音韻を葡萄牙《ポルトガル》式のローマ字綴で写したものであるから、信憑《しん....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
ると、違った音の数はもっと減るのであります。かように分解してみると、東京あたりの
標準的発音においては二十五ぐらいの音しかないのであります。これにくらべて英語なん....
「博士問題とマードック先生と余」より 著者:夏目漱石
本歴史』において明《あきら》かに窺《うかが》う事が出来る。自白すれば余はまだこの
標準的《スタンダード》述作《ウォーク》を読んでいないのである。それにもかかわらず....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
年、ベルギーにおいても、デュクペシオー氏は、書物の中で、悲惨でないと思われている
標準的の労働者が、同国における囚人の営養よりも、十三サンチームだけ営養が少なかっ....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
いる。「都市ソヴェトは、それを通じて脈搏つ大衆の生命を感ずる、村落ソヴェトは常に
標準的な農民と接触している」 そして大衆は彼等が選出したソヴェト代議員を監視し....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
は之は解けない。それが平均値であるが故に(どういう根拠だか判らないが)おのずから
標準的なものであり、又理想的なものだというのでなくてはならない。リード的常識の常....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
と思います、嫁さんとしても私はやっぱり仕合わせ者ね。
お母さんは改まると普通の
標準的応対になっておしまいですが、話をくつろいで私となさるときびっくりするように....
「雁」より 著者:森鴎外
には行かないさ」と先を越して云う学生がある。此の如くにして岡田はいつとなく上条の
標準的下宿人になったのである。 岡田の日々の散歩は大抵道筋が極まっていた。寂し....
「回想録」より 著者:高村光太郎
、それに油絵具で着色して無数に拵えた。彫刻自身としてはとるに足らぬものだけれど、
標準的な理想的な馬の形を彫るので、後藤さんの馬を持っているとそういう馬が生れると....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
オガタという音が似ていますから、その人のようにも取れますが、これは兄の理想とする
標準的な青年を写して見たのでしょう。実は「雁」よりも、「ヰタ・セクスアリス」に書....
「デモクラシーの要素」より 著者:新渡戸稲造
者間に名著として認められ、独逸《ドイツ》のリーベル博士の自由論よりは寧《むし》ろ
標準的著述と推されているようである。知らず知らず学校教員の癖を出し古本の談に惑わ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
行法師全歌集』と、尾山篤二郎氏の『西行法師全歌集』(冨山房文庫)という感謝すべき
標準的な良歌集が出ているのは、西行を知るためにこの上ない好都合である。その他の諸....
「線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
である。沢山の花火についていちいちそれ等の時間を測定して、その平均をとって、まず
標準的の線香花火の火花の過程を記録する。 それで火花の実体を見るために、硝子板....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
いう独特のものだ、これは中国人だけのものだ、これは保存しなければならない、つまり
標準的なものの保存ということはしょっちゅういっていた。 魯迅さんはずっと長い間....