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標章
「標章〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
標章の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
似た昔の武器であるが、当時ロシアの巡査の交番所では、これを傍らに立てかけて一種の
標章としていたのである。....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
人は草木である――という結論に達してしまうのではないだろうか。さらに、その原野の
標章と云えば、すぐさま、糧《かて》にしている刑屍体の腐肉が想いだされるけれども、....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
いから、今度からは龍子を其の場でとりおさえるんだぞ」 「課長、例の十字架に髑髏の
標章の入った小布が、死体の袂の中から出てきました」 第二の犠牲者二ツ木兼子は二....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
行って、最初からの経過を吟味してみても、だいたい乾板などという感光物質によって、
標章形象化される個所は勿論のことだが、それに投射し暗喩するような、連字符一つさえ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
の保守論派に対してはなはだ慚色なきあたわざるべし。ただ泰西事物の名をもって斬新の
標章となし、東洋の事物を挙げて取捨なく排棄するの時代においては、これらの無識者流....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
裳全く杓子貝に付き覆《おお》われいた。霊験記念のためこの介《かい》を、この尊者の
標章とする由。英国ではこの尊者の忌日、七月二十五日に牡蠣《かき》を食えば年中金乏....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
たフィツ・ゼームス公に多くの石が投げられた。ゴールの鶏(訳者注 フランス国民の一
標章)がある民衆の旗から裂き取られて泥の下に踏みにじられた。サン・マルタン市門で....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
めて会うたときに、それと悟ったほど……。その、燃えるような緑の髪も、惨苦と迫害の
標章でのうて、なんであろう。そもじは、ネルチンスクの銅山にまで流れていき、髪にそ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
る。 楯と三叉戟との姉妹国 イギリスをさす。「楯と三叉戟」は海神ネプテューンの
標章であり、イギリスの紋章ではブリタニアをあらわす女人像が海の女王の象徴として楯....