標置[語句情報] » 標置

「標置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

標置の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
《あえ》て市井《しせい》の銅臭児《どうしゅうじ》の鬼嚇《きかく》して、好んで高く標置《ひょうち》するがためではない。ただ這裏《しゃり》の福音《ふくいん》を述べて....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
がら猫といえども社会的動物である。社会的動物である以上はいかに高く自《みずか》ら標置するとも、或る程度までは社会と調和して行かねばならん。主人や細君や乃至《ない....
運命」より 著者:幸田露伴
愛に因って醜を知らずの句は、知己の恩に感じて吾身を世に徇うるを言えるもの、亦善く標置すというべし。 道衍の一生を考うるに、其の燕を幇けて簒を成さしめし所以のも....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
域に向って移り行くのには、かの慈悲とか憐愍とかいうように、己を先ず一段高き地位に標置して、それから下に向って施すところのその厚意に基くことははなはだ稀であって、....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
。後世普通に所謂河原者は、彼らの下と見做した浮浪人であったが故に、彼らは自ら高く標置して、その混同を避けんとしたものである。 また別本河原巻物と称するものには....