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「標識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

標識の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
れるものは十一着で、残りは予備としてサンキス号内に留め置かれる。 その外、海中標識灯や海中信号器に通信機、それから昇降機などの大きな機械類も手落ちなく点検され....
白妖」より 著者:大阪圭吉
車専用の有料道路に通ずるのだ。代表的な観光道路で、白地に黒線のマークを入れた道路標識が、スマートな姿体で夜目にも鮮かに車窓を掠め去る。 やがて自動車は、ひとき....
少年探偵長」より 著者:海野十三
口からそっと外へでた。 ヘリコプターは、いよいよ近くに迫っていた。 信号灯か標識灯かしらないが、色電灯がついているのが見える。 春木は、首をちぢめて、塀の....
海底都市」より 著者:海野十三
るようだ。数條《すうじょう》の、きちんとした間隔《かんかく》で直線的に並んでいる標識燈《ひょうしきとう》が、映画幕にうつくしく輝いている。 やがてその標識燈の....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
っつけたが、早道だ」 「お待ち。命令だ、撃ってはならない。それよりも、早く赤外線標識灯を、沖合へ!」 アンは、上官のような厳かな態度で叫んだ。 「私は、皆さん....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
ていた。 たしかに、それに違いなかった。午前二時ちかくだったであろうか、赤青の標識をつけたすこぶる快速の偵察機らしいのが一機、漂流気球に近づいた。 「おいキン....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
発するエンジンの響であった。 飛行島の周囲に、ちらちらする灯火は、護衛駆逐艦の標識灯であった。 また護衛の潜水艦は、飛行島の前方の海面下を警戒しつづけている....
学生と教養」より 著者:倉田百三
学は終局的な解答を与えることはできぬ。しかし真理そのものの本質は何か一般に真理の標識は何か。真理を発見せんとするときわれらは如何なる条件を満たさねばならぬか。真....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
しくするための必要から発したものであった。 善とは何か、禍いの源は何か、真理の標識は何か。すべての偉人の問いがそれに帰宗するように、日蓮もまたそれを問い、その....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
米の高空なのだ。 J部落、T河、O山、B湾――必要上自分達だけで作っている地上標識が、三分乃至五分おき位に、眼界に現れて眼界から消え去る。慣れた道だ、天候は良....
面会」より 著者:織田作之助
、傘、人、人、人の隙間を縫うて、私はSの姿を探し求めた。あちこちに××隊と書いた標識の棒が立っているのだが、墨が雨に流されて、字が判別しかねた。空しく探し求めて....
一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
く南ノ耳に辿り着いた時は、全く夜の闇に閉されて、遂に道を失ってしまった。わずかに標識をすかして見て、これが谷川岳の耳二つだという事は確められても、短い草付と荒れ....
」より 著者:カフカフランツ
測量技師のやる仕事なんか少しもないでしょう。われわれの小さな管理地域の境界は杭で標識をつけてあり、いっさいがきちんと登記されてあります。所有者の変動はほとんど起....
空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
し、指定された場所に向って、最短コースを飛行する。指定飛行場では平常使用せる航空標識は全部消灯し、ただ、場の中央なる地上に、本誌名“北極”を意味する英字(arc....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
羅なるを知り、自ら避けてその穢に触れざるべく注意するのである。故にもし彼らがその標識を怠った場合には、王すなわちこれを罪すともある。けだしこの旃陀羅は、ただに職....