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権力
「権力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
権力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
等と人間同士の親しみを交える妨害をした。それは彼等の好意を得ることにも何か彼等の
権力に媚びる卑しさの潜んでいる為だった。さもなければ彼等の同性愛に媚びる醜さの潜....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に往往石器時代の脳髄しか持たぬ文明人は論争より殺人を愛するのである。
しかし亦
権力も畢竟はパテントを得た暴力である。我我人間を支配する為にも、暴力は常に必要な....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
わたしは殺す時に、腰の太刀《たち》を使うのですが、あなた方は太刀は使わない、ただ
権力で殺す、金で殺す、どうかするとおためごかしの言葉だけでも殺すでしょう。なるほ....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
想、旧習慣のすべてに対して反抗を試みたと全く同じ理由に於て、この国家という既定の
権力に対しても、その懐疑の鉾尖《ほこさき》を向けねばならぬ性質のものであった。然....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
その超人の哲学は忽ち四方からの非難攻撃に遭わねばならぬのだ。 ×
権力と輿論とは智的生活の所産である。権威と独創とは本能的生活の所産である。そして....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
にただ自分らの階級の間にのみ保留し、それによって奴隷的な民衆に対する彼らの偉大な
権力を獲得していたのである。 ところが、西暦紀元前約一四〇〇年ごろに、アメンホ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
あった、下駄屋さんであった、差配の凸凹爺であった。社会の公民としては何等の位置も
権力も無かったのである。渠等が幅を利かすは本屋や遊里や一つ仲間の遊民に対する場合....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
五 神巫たちは、数々、顕霊を示し、幽冥を通じて、俗人を驚かし、郷土に一種の
権力をさえ把持すること、今も昔に、そんなにかわりなく、奥羽地方は、特に多い、と聞....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
が造り出したる人造の神である。大威張りで、高い所に坐り込んで、最高の名誉と最大の
権力を享有し、お気にめさぬものがあれば、片っ端から之を傷け、殺し、又苦しめる大暴....
「火星の芝居」より 著者:石川啄木
』 『その花道を、俳優が先ず看客を引率して行くのだ。火星じゃ君、俳優が国王よりも
権力があって、芝居が初まると国民が一人残らず見物しなけやならん憲法があるのだから....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
によつて我々は新しい道徳の基礎を打ちたてなければならぬ。 特定の個人や、少数の
権力者たちへの隷属や、犠牲的奉仕に道徳の基礎を置いたふるい理念をくつがえして、人....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
き上げられ、一度は軍人をも志願した位だから、ヒューマニチーの福音を説きつつもなお
権力の信仰を把持して、の信条を忘れなかった。貴族や富豪に虐げられる下層階級者に同....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。拙者も日本を代表して、金一ポンド(金十円)奮発して寄付した。 つぎに、婦人の
権力につきて一例を挙ぐるに、船客中に、生まれて三、四カ月くらいの赤子をつれて、夫....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の改正により戦前の警察国家の再現を夢み、全国民治安維持のための警察をして一政党の
権力維持のための道具たらしめんとしております。また義務教育学校職員法の制定によっ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
られる。 近頃、東亜連盟は超国家的思想である。各国家の上に統制機関を設け、その
権力をもって連盟各国家を統制指揮するは怪しからぬ等との議論もあるようである。かく....