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権家
「権家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
権家の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
労を引出し、一己《いつこ》の利に迷ひ、他の難渋を顧みず、不直《ふちよく》の所業は
権家へ立入り賄賂《わいろ》を以て奸吏を暗まし、公辺を取拵《とりこしら》へ、口銭と....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ならない女性のことであったから、それをしいてお拒みになる理由もないのである。ただ
権家に婿君としてたいそうな扱いを受けることは、自由を失うことであろうと、その点が....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ました。私は少年時代から優雅な方だと心に沁んで思われた方ですからね、現代の第一の
権家はどこであっても、私はそのほうへ行きたくありませんで、大将の御|庇護にあずか....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
銀をもって賄賂すれば、容易く取り持ち、世話仕候不届き至極。 三、近年詮挙進途の
権家は、皆その方親族の者ばかりにて、その方の召使いの妾等を願望の媒となし、度々登....
「学校の説」より 著者:福沢諭吉
は、親しく政府の挙動を聞見して、みだりにその是非を論ずるの弊あり。はなはだしきは
権家に出入して官の事業を探索する等、無用の時を費《ついや》して本業を忘るるにいた....
「赤い花」より 著者:田中貢太郎
って、もと幕臣であった富裕な家があって、当主の芳郎と云うのは仏蘭西がえりの少壮民
権家として、先輩から望みを嘱されていた。微曇りのした風の無い日であった。芳郎は己....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
りあるいは武人であったが、天皇の親政でない点はみな同じであった。そうしてこういう
権家の勢威は永続せず、次から次へと変っていったが、それは、一つの
権家が或る時期に....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
持統)天皇の時はもはやそうではなくなり、それから後は概ねフジワラ(藤原)氏などの
権家が実権をもつようになった。上代は天皇の親政であったというのは、エド時代の末に....