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権略
「権略〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
権略の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
雷発して、河野家の家庭を襲ったのである。私は掏賊だ、はじめから敵に対しては、機謀
権略、反間苦肉、有ゆる辣手段を弄して差支えないと信じた。 要はただ、君が家系|....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
た一日にあらず、儒名にして墨行、僧名にして俗行、自由主義を唱道してしかして密かに
権略を事とする者あり、進歩主義を仮装してしかして陰に功利を貪る者あり、理よろしく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
考えては、この結婚がどうも末頼《すえたの》もしくは思われません。どうしても一時の
権略のための結婚であるとしか思われないのであります。 どうしても、お気の毒なの....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
さほど復讐戦をする考えはなかったのである。しかのみならず、この頃我藩からも一時の
権略として、或る使者を長州へ遣わしていた。これは大島郡討入の際上陸した幕府兵は散....