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権的
「権的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
権的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、われらの徳と力により諸国家の自然推挙によるべきであり、紛争の最中に、みずから強
権的にこれを主張するのは、皇道の精神に合しないことを強調する。日本の実力は東亜諸....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
当然学生に対する社会的待遇は悪化せざるを得ない。 学生は学生である限り立派に特
権的に食っているにも拘らず、学生は一種の可能的な失業者と見做されることになり、云....
「科学論」より 著者:戸坂潤
ある。物質的生産技術のために自然を大規模に探究する必要を認め得なかった領主的・教
権的・封建中世ヨーロッパに、実験という手段が学問の意識的な手段にまで上昇する理由....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
学における純粋性をまず検出し、それを以て改めて所謂純文学――実は文壇文学――の特
権的な属性にしようとする、そういう回り道が、よい思いつきとして残される。賢明な文....
「辞典」より 著者:戸坂潤
イスクラ』(火花)と『ザリャー』(黎明)とに拠って経済主義への偏向の克服と中央集
権的革命党への結成とのために戦ったのである。第二回大会に当ってボリシェヴィキとメ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
だが、そうは云っても、実際問題として、どこまでが本来の警察機能で、どこからが越
権的警察機能であるかは、簡単には決められない。高等警察と下等警察との限界をどう決....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
イデオロギーに及ぼすこととなり、二回に渡る政府の国体明徴声明によって、遂に夫が国
権的な権威を受け取ることになった。ここに日本ファシズム・イデオロギーの心核が形成....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
く勇猛なる牡牛に単身抗争してこれを斃すのがその常道だった。そして主として貴族の特
権的懸賞物だったが、この遣り方は、牛よりも人にとって危険率が多い――たしか十六世....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
カデミーの自然科学、そればかりではなくこのブルジョア・アカデミーの殆んど絶大な国
権的威力と共にでなければ存続出来ない日本の自然科学、之がこの数年来、著しく思想化....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
さんは、満州事変以来日本の流行のようになっている塾風教育が、人間性を無視した、強
権的な鍛練主義一点ばりの傾向にあるのを深く憂えていた際だったので、すぐそれを自分....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
を持っているか。 われわれが憤慨するこの過去に対して、その従順に対して、その強
権的組織に対して、その偽善に対して、その瞞着に対して、はたしてわれわれは、この過....
「街を行くまゝに感ず」より 著者:小川未明
なぜでしょうか。 それは暫く措き、都会がいたずらに発達するということも、中央集
権的であるということも、従って都会人は、ようやく此生活から離れて行くがために、い....
「獄中通信」より 著者:戸坂潤
、春をこの一瞬に集めている。お父さんはスッカリうれしく、久し振りの運動傍々殆ど特
権的な(上野では先に乗り込む)楽なたのしい旅行をした。ここは寒いのと旅行や小包の....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
は、重ねて警保局の通達となって現われたから、もはやただの懇請や談合ではなくて、国
権的命令に他ならない。之によって即日、日本領土の新聞という新聞は、一斉に退屈この....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
依然西洋覇道主義者である。八紘一宇と言いながら弱者から権利を強奪せんとし、自ら強
権的に指導者と言い張る。この覇道主義が如何に東亜の安定を妨げているかを静かに観察....