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「権者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

権者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ま》の牛がそれて、往来の老人に怪我させた時、その老人が反《かえ》って手を合せて、権者《ごんじゃ》のような大殿様の御牛《みうし》にかけられた冥加《みょうが》のほど....
或る女」より 著者:有島武郎
くは、おおかた葉子から血脈を引いた少女らであった。倫理学者や、教育家や、家庭の主権者などもそのころから猜疑《さいぎ》の目を見張って少女国を監視し出した。葉子の多....
或る女」より 著者:有島武郎
力でそれをどうする事もできないらしい事はおぼろげながらも葉子にもわかっていた。債権者であるか、商売仲間であるか、とにかくそういう者を避けるために不意に倉地が姿を....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
仰の対象を指しているのだ。その名は何んでもいい)は宗教界にあって、国家に於ける主権者の位置にある。彼は人からあらゆる捧げものを要求する。人の生活は畢竟神の前にあ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
僧侶階級の先入的な意見に疑いを挿むような者はこの僧侶たちと利害を同じうしていた主権者から最も苛酷な追究を受けた。この忌まわしい風習が一部分古典時代の民族に移り伝....
自叙伝」より 著者:大杉栄
比志島は日露戦争でまた復活して、戦地から一万円二万円というような金を幾度もその債権者のもとに送って、帰る頃には借金を全部済ました上にかなりの財産までもつくってい....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
たので、本当の一人天下で当選したのだ。そしてこの選挙にもう一つの面白い現象は、棄権者が全有権者の半分以上もあったことだ。近郊と言えば大がいは労働者町なのだ。フラ....
続獄中記」より 著者:大杉栄
れなければやまないというようなのはさらに少ない。 僕はこのなまけ者どもの上の特権者だ。監獄人だ。 が、こんなことを一々事実に照らして具体的に暗示し説明して行....
地獄の使者」より 著者:海野十三
き方は断然やめて下さい」 そういった亀之介の態度には、兄亡き後の今、この邸の主権者は自分だぞという気配が匂うようでもあった。――帆村は、新しい煙草の箱をポケッ....
十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
スとしてC子の姿を放送する。それは、一ツには冥土への安着を報せ、二ツには娑婆に債権者でもあれば今の内に申し出て、何とか解決方法をとらせるためである……」 「一寸....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
らぬ。そんな事実がどこにあつたか。 なるほど国民の一部には選挙権が与えられ、有権者は衆議院議員を選挙することができた。しかし、国の政治はそれらの議員が行うので....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
近のものに訊くと、なるほど、抵当に入ってるのはホントウだが、これを抵当に取った債権者というは岳父であったそうだ。 これも或る時、ドウいう咄の連続であったか忘れ....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
あろう。自分の夫たるべき男を他に奪られて、加之に自分が斯んな酷い目に逢うとは、債権者が債務者から執達吏を差向けられたようなもので、余りに馬鹿馬鹿しい理屈である。....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の問題であります。いよいよ解散、総選挙でありますが、日米安全保障条約に関して、主権者たる国民がその意思表示をなすということになっておるのであります。いわば今度の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
力が完全にその偉力を発揮し得る範囲をもって政治的統一の限度とする。すなわち将来主権者の所有する武力が必要に際し全世界到るところにある反抗を迅速に潰滅し得るに至っ....